スポーツと友情が育む成長物語
小説『白い虹を投げる』が、第73回産経児童出版文化賞 ニッポン放送賞に輝きました。本書は、「キャッチボールクラシック」という新しいスポーツを通して、心のつながりや成長を描いた作品で、特に子どもたちが抱える「言葉にできない想い」に向き合っています。
作家・登場人物の紹介
本作は、吉野万理子による作品で、イラストは黒須高嶺が担当しています。登場人物は、転校生のヤヤと、彼女の元チームメイトでキャプテンの葉央の二人です。物語は、二人のキャッチボールに象徴される心の交流を中心に展開します。
ヤヤ
ヤヤは、小学6年生で野球が大好きな女の子です。彼女は転校生として新しい環境に戸惑っており、新チームに馴染めないでいます。特に女子が甲子園に出場できない「見えない壁」や、保護者間の複雑な人間関係に悩みを抱えています。
葉央
葉央は、ヤヤの元チームメイトで、今やキャプテンとしてチームを引っ張っています。弟トモの病気により、兄弟間の微妙な距離感に心を痛めながらも、自身のチームが試合をするために尽力しています。
トモ
トモは葉央の弟で、脚の病気を抱えつつも、兄の背中を見て成長していく姿が描かれています。彼の存在が、兄弟間の絆や悩みを更に深めていく要素となっています。
本作の受賞について
『白い虹を投げる』が玉座に輝いたのは、現代の子どもたちの心情を丁寧に描写したからです。SNSやメッセージアプリが氾濫する中で、友達との心のつながりを重視することを教えてくれるこの作品は、多くの感動的な瞬間を読者に提供します。日本プロ野球選手会の選手からも推奨されるなど、その評価は高まっています。
日本プロ野球選手会の丸佳浩選手は、本作を通じて味わえるチームスポーツの魅力を訴えています。「野球を続けられる理由は、こうした瞬間にある」と彼は語ります。
産経児童出版文化賞とは
この賞は、1954年に設立された児童文学賞で、次世代を担う子供たちに良書を提供する主旨のもとで70年以上続いています。これまでに多くの優れた作品が表彰されており、新たな文学の星が輝く場でもあります。
試し読みの案内
『白い虹を投げる』の冒頭部分がnoteで公開されており、著者からのメッセージも掲載されています。興味のある方はぜひ試し読みをしてみてください。
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商品情報
- - 作品名: ティーンズ文学館『白い虹を投げる』
- - 著者: 吉野万理子
- - イラスト: 黒須高嶺
- - 定価: 1,760円(税込)
- - 発売日: 2025年3月3日
- - 判型:四六判/232ページ
- - ISBN: 978-4-05-206059-5
- - 電子版: あり
- - 発行所: 株式会社 Gakken
本作は、心をつなぐスポーツ小説として、友情や成長の大切さを教えてくれる一冊です。ぜひ、手に取ってその感動を味わってみてください。