葛飾区在住の漫画家平松伸二が特殊詐欺を啓発するイラストを制作

葛飾区に在住の漫画家、平松伸二先生がまた新たな特別な取り組みを行っています。地元の住民を守るため、特殊詐欺に関する啓発イラストを描き下ろしました。平松先生は、これまでにも還付金詐欺やサポート詐欺の手口に基づくイラストを手がけており、その実績が評価されて、このプロジェクトが依頼されました。

今回のテーマは『警察官をかたる詐欺』です。この手口は、警察を名乗る人物が電話をかけてきて、あたかも「あなたの口座が犯罪に使われている」と不安を煽ります。中には、ビデオ通話で偽の警察手帳や逮捕状を見せる壮大な詐欺も存在しています。台本の中に描かれたポスターには、驚きを隠せない電話を受けた人の表情や、手書きの力強いフォントが印象的です。この作品は、詐欺に対する警戒心を高める非常に効果的なものとなっています。

平松先生は、特殊詐欺の巧妙化に警鐘を鳴らしています。特にデジタルに弱い高齢者は狙われやすいことを念頭に置いているそうです。自身も時折、詐欺かどうか疑わしいメッセージが届くことがあると述べ、その際は一度家族に相談するよう心掛けています。「警察からの電話だからと焦って行動するのではなく、一度立ち止まって考えることが重要です。その上で、身近な人に相談してほしい」と語っています。

このポスターとチラシは、地域での掲出や配布が予定されています。ポスターは約4,000枚が製作され、区内の広報掲示板にて9月から10月にかけて、自治町会掲示板や公共施設でも掲示される予定です。また、約11,000枚のチラシも用意され、警察や協定事業者と協力して区民に配布されます。

地方自治体の取り組みと著名な漫画家のコラボレーションは、地域の安全を守るための重要な一歩です。平松先生のイラストを通じて、少しでも多くの人々が特殊詐欺に対する意識を高められることを期待しています。詐欺の巧妙な手口を知り、警戒することが、様々なリスクを未然に防ぐための鍵となるでしょう。安易な信頼を避け、周囲との連携を深めていくことが重要です。平松伸二先生の挑戦は、今後も多くの人々に影響を与えることでしょう。特に高齢者の方々には、この啓発活動が役立つことを願っています。