新基準で安全確保
2026-04-03 14:12:54

災害避難誘導の新基準、言葉に頼らない安全性を実現

災害避難誘導の新基準、言葉に頼らない安全性を実現



一般財団法人日本規格協会(JSA)は、2026年3月23日に新しい災害避難誘導標識システムに関する日本産業規格(JIS Z 9098)を発行します。この改正は、自然災害が増加する中で、多くの人々を迅速かつ確実に安全な避難場所へ誘導するための重要なステップとなります。今回の改正により、特に言葉が通じない状況や夜間での避難が必要な場合に備え、視覚的な情報を強化します。

近年の改正背景



地球規模では異常気象や巨大災害が相次いでいる中、日本は過去の自然災害からの教訓を活かし、言葉に頼らずに避難場所への誘導を図るため、避難誘導標識システムを構築しました。2016年に制定されたJIS Z 9098は、その後、国際的に認められ、2022年には国際規格ISO 22578として発行されました。この新たな改正は、日本国内における避難誘導の標識運用をさらに強化し、安全性を高めることを目的としています。

主な改正のポイント


1. 適用範囲の拡大と規格の統合
今回の改正では、津波避難誘導標識システムの規格(JIS Z 9097)が統合されるとともに、「火山噴火」や「地震」の要素が新たに加わりました。このことで、様々な自然災害に対応する一貫した避難誘導が可能になります。特に、新しい図記号「噴石シェルタ[退避ごう(壕)]」が導入され、噴石から身を守る手段が視覚的に捉えやすくなります。

2. 避難誘導標識システムの一元化
自然災害の種類ごとに異なる構成や記載例が存在しましたが、これを統一化し、規定内容の重複を解消します。新たに共通の構成要件が規定されることで、誰もが理解しやすい避難誘導が確立されます。

3. 適不適表示マークの導入
避難場所がその災害に適しているかを示す適不適表示マークにおいて、文化的な配慮から色分けができるようになります。緑(○)と赤(×)の色分けにより、直感的に適不適を把握できます。

期待される効果



新たに発行されるこの規格が全国的に普及することで、様々な災害に対してシームレスな誘導が可能になるとともに、訪日外国人など言葉の壁を超えた迅速な避難行動が促進されることが期待されます。特に、地震や火山噴火といった自然災害が頻発する日本では、国際規格に則った避難誘導の重要性が日増しに増しています。

日本規格協会の役割



日本規格協会(JSA)は1945年に設立され、標準化や管理技術の開発に取り組んでいます。JISの発行だけでなく、ISOやIEC規格の開発、各種マネジメントシステムの審査登録、品質管理検定(QC検定)など多岐にわたる活動を行っています。今後も、避難誘導を含む様々な分野での安全性向上を目指していくことでしょう。

私たちの生活が自然災害にさらされる中、この新たな避難誘導システムは一人ひとりの安全を守るための重要な手段となるに違いありません。


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