自閉症の息子が描く未来 - 自立への軌跡をたどる物語
自閉症を持つ息子・翔太君が自立した青年へと成長する姿を引きやすい形で綴ったエッセイ『自閉症の息子が自立して生きる道』が、2025年4月17日に株式会社KADOKAWAから発売されます。この本は、著者であるFucoママ(渡部房子)と、その息子翔太君の成長記録をもとに、自閉症という障害を抱えた青年の輝かしい未来を描き出しています。
息子の不安を乗り越える決意
Fucoママは、翔太君が3歳の時に自閉症である可能性に気づき、これを受け入れるまでには時間がかかりました。彼女は母親として、「私が育てる」と決意し、その後の挑戦を乗り越えていくことになります。しかし、真に翔太君と向き合えるようになったのは、彼が7歳の時でした。
そのきっかけは、河島淳子先生が所長を務めるトモニ療育センターで受けた発達検査でした。翔太君がわがままを言って大騒ぎする姿を見た河島先生から、「知識をつけるだけでは意味がない」と厳しい指摘を受け、Fucoママは深く打ちのめされました。これを契機に、彼女は子育ての方法を変更し、翔太君に主導権を持たせるのではなく、Fucoママ自身がしっかりとした方向性を持って接するように心がけました。
心の成長が導く未来への道
この新たなアプローチによって、母子は共に成長を遂げ、難しかった時期を乗り越えていきます。心を育てる療育が功を奏し、翔太君は養護学校高等部を無事に卒業し、障害者枠ながら一般企業に入社。現在、彼は18年間勤務を続けており、充実した日常を送っています。週休2日制で、日々の生活も自分で管理し、家族との時間も大切にしています。
また、Fucoママは子育てを通じて、翔太君の理解をどう高めるかに工夫を凝らしていく過程を楽しむようになったと語ります。彼女の体験談は、同じように自閉症の子を持つ親たちに希望を与えるものであり、彼女の工夫や取り組みが具体的に紹介されています。
本書の詳細と特典情報
『自閉症の息子が自立して生きる道』は、224ページの内容で、自閉症児の育成に関する幅広い目次が用意されています。特に、母子がどのように日々の生活を楽しく送りながら成長してきたのかをリアルに描写しています。
さらに、Amazon.co.jpでは、本書の購入者に特典として翔太君が描いたオリジナル絵画のデータが配信されるキャンペーンも実施されます。この特典のダウンロードは2025年8月22日までの注文が対象となります。
最後に、この本は自閉スペクトラム症を持つ子供を持つ全ての家庭に向けた勇気と希望を与える作品です。ぜひ、Fucoママと翔太君の物語を手に取ってみてください。