私たちの現代社会では、スマートフォンや娯楽に没頭し、やるべきことを先延ばしにしてしまうという事例が多く見受けられます。特に、日常生活の中で私たちは、ついダラダラと無駄な時間を過ごしてしまい、自己嫌悪に陥ることがしばしばあります。このような行動は、本当に「意志の弱さ」に起因するものなのでしょうか?
韓国でベストセラーとなったキム・ソクチェ著、岡崎暢子訳『私たちはなぜ「やるべきこと」をやれないのか、「やめたいこと」をやめられないのか』がこの問題を深く掘り下げています。著者は、神経内科の専門医として、脳機能や神経生理学の研究を長年行ってきた経験を持つだけに、その視点は科学的で説得力があります。
本書で扱われているのは、誘惑に満ちた現代の生活における「怠ける脳」のメカニズムです。著者は、私たちが「やめたい」と思いながらもついつい行動に移してしまう理由を、脳の「衝動的な反応」によるものと分析しています。これは、自己改善を目指す多くの人が抱える悩みの核心に迫る内容です。
目次を見て分かる通り、本書は全6章構成になっており、まず第1章では「わかっちゃいるけどやめられない」の理由を解説。続いて、第2章ではスマホに没頭してしまう理由、第3章では衝動的な買い物について掘り下げ、第4章ではハマってしまう行動のメカニズムを説明しています。そして、第5章では恋愛にも焦点を当て、最終章では子どもの行動に対する理解を深める形で締めくくられています。各章は、読みやすくまとめられており、すぐに実践できるワークも含まれているため、理論を学ぶだけでなく具体的な行動に移しやすい構成になっています。
著者は、自分を責めるのではなく、脳の仕組みを理解することが大事だと訴えています。これは、変わりたいと思っている全ての人にとって、新しい視点を与えてくれるでしょう。合意された知見に基づいて、どう行動すればよいかを示すことで、この本は私たちの日常生活を見直すきっかけを提供してくれます。
待望の出版が2026年3月に予定されている今回の書籍は、脳科学に興味がある人だけでなく、自分を変えたいと願うすべての人に向けたメッセージが詰まっています。新しい自分を手に入れるため、私たちが日々取り組むべき課題を明らかにしてくれるこの本から、あなたも新たな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。