令和の女子高生が注目するバレンタイン事情とトレンド
最近、株式会社with tが運営する「女子高生ラボ」が実施した調査によって、2023年の10代のバレンタイン事情が明らかになりました。その結果、約40%の女子高生が男子からの逆チョコを経験していると答え、バレンタイン文化が多様化していることが分かりました。今回はこの調査をもとに、令和の女子高生たちのバレンタインに対する考え方や行動を探っていきます。
バレンタイン文化を支える3つの変わらない要素
1. 友チョコ文化の定着
調査によると、友チョコを渡すと答えた女子高生は95.3%を占め、本命チョコや義理チョコに比べてもその割合は圧倒的です。この傾向は、バレンタインが恋愛イベントではなく、友人とのつながりを深める機会として認識され始めていることを示唆しています。SNS上では「平成女児チョコ」といった手作り感あふれるチョコの人気も見られ、マーケティングにおいてもコミュニティで楽しむ商品の需要が高まっているようです。
2. 手作り文化の根強さ
バレンタインに手作りチョコを選んだ理由として、本命チョコの際には87.5%、義理チョコでも82%が「手作り」と回答しています。友チョコではなんと94.1%が手作りを選択しました。これは、女子高生が自己表現を大切にしながらも、愛情を伝えるための手段として「手作り」を選んでいることが大きな要因のようです。
3. 直接渡す文化の継続
興味深いことに、バレンタインギフトのほとんどは98%以上が直接渡すと回答しました。このことから、デジタル世代でありながらも、実際に顔を合わせて気持ちを伝えたいというニーズが強いことが伺えます。サプライズよりも確実なコミュニケーションを重視する傾向が見えます。
多様性を重視した価値観の変化
調査の中で女子高生たちに逆チョコをもらったかを尋ねたところ、40.1%がもらった経験があると答えました。この結果から、従来の「女性から男性への贈り物」という固定観念が変化し、男女共に気持ちを伝え合える文化へとシフトしていることが分かります。今後ますます多様性が求められるバレンタイン文化になっていくことでしょう。
バレンタインに関するランキング
調査では、女子高生107人に聞いたバレンタインに関するランキングも公開されました。チョコ作りが上手そうな人物の1位には、Instagramでお菓子作りの発信をしていた希空さんが選ばれ、彼女の存在が多くの支持を受けていることが確認されました。
手作りに使う板チョコの人気ランキングでは、明治が堂々の1位を獲得。明治の公式サイトでは手作りチョコのレシピが充実しているため、女子高生たちの強い味方となっています。さらには、「ハピチョコ」がバレンタインに聞きたい歌ランキングの1位に輝き、TikTokでのヒット曲も追い風となっているようです。
所長のプロフィール
「女子高生ラボ」の所長、大北友紀乃さんについてご紹介します。1997年生まれで、2015年に大学入学と同時に株式会社peroliに入社。若年層女性向けメディア「MERY」にて活躍し、その後もSNSメディアの運営に寄与しています。2024年からは「女子高生ラボ」の最前線でトレンドをリードし続けています。
まとめ
女子高生のバレンタイン文化には、友チョコや手作りのトレンドが色濃く映し出され、逆チョコの存在も広がってきていることが分かりました。これからのバレンタインがどのように進化していくのか、ますます楽しみが増します。