朝霧JAM‘25の夜
2025-10-26 21:24:55

忌野清志郎ROCK‘N’ROLL DREAMERSが織りなす夢の夜、朝霧JAM‘25大トリの魅力

朝霧JAM‘25での忌野清志郎ROCK‘N’ROLL DREAMERSのパフォーマンス



毎年恒例となっている秋の野外フェス、朝霧JAMが2025年10月18日と19日に富士山麓の朝霧アリーナで開催されました。今年の大トリを迎えたのは、忌野清志郎ROCK‘N’ROLL DREAMERS。清志郎の音楽をテーマに、来場者や演者、スタッフ全員が一体となって音楽を楽しむ夢のようなステージが展開されました。

午後7時、終日降り続いた雨の中、登場したのは藤井一彦(ギター)、伊東ミキオ(キーボード)、宮川剛(ドラムス)、井上富雄(ベース)などのメンバー。ホーンセクションには渡辺隆雄(トランペット)、多田葉子(テナー・サックス)、梅津和時(アルト・サックス)が加わり、迫力のある演奏を繰り広げました。彼らが揃うと、初曲はRCサクセションの「よォーこそ」のイントロが流れ始まりました。

その瞬間、黄金のマントを羽織ったMC、高橋ROCK ME BABYが謎のエレガントパンクな表現者と共に登場し、観客を盛り上げていきます。雨や寒さを忘れさせる熱気が会場に満ちました。

最初のフィーチャリングアーティスト、松尾レミの代打として呼ばれた釘屋玄(暴動クラブ)とGLIM SPANKYのギタリスト亀本寛貴がステージに登場。RCサクセションのシングル「ベイビー!逃げるんだ」を熱唱し、ロックンロールの真髄を見せつけました。エネルギーあふれる演奏と釘屋の情熱的なパフォーマンスが観客を惹きつけました。

続いて暴動クラブのギタリスト、マツシマライズが加わり、1983年のヒット曲「つ・き・あ・い・た・い」へと突入。豪華な衣装と長い髪、退廃的なロックンロールで観客を魅了しました。サックスの梅津和時が赤いシャツを身にまとい、明るいエネルギーを撒き散らしながら、釘屋と共演しました。

3番手で登場したのはYO-KING(真心ブラザーズ)。彼は「ぼくとあの娘」をイントロなしで歌い上げました。この曲はRCサクセションのアルバム「ハートのエース」の中でも人気の高いナンバーで、聴く者の心に響くリズムとメロディが印象的でした。

ショーが中盤に差し掛かると、ギターを持った山口洋と片平里菜が登場。「風に吹かれて」を熱唱します。この曲はボブ・ディランのカバーであり、37年前のリリースからも数多くの人に親しまれています。今の世界情勢を反映した歌詞が特に胸に迫ります。

その後、田島貴男(ORIGINAL LOVE)が「スローバラード」を披露し、霧に包まれた夜空と共に見事なシンフォニーを描き出しました。彼の歌声はまるで宇宙にいるような幻想的な体験を提供しました。

そして、最終的には大トリのダイヤモンド☆ユカイが登場し、暴動クラブのマツシマライズを従えて清志郎の「ドカドカうるさいR&Rバンド」を演奏。ユカイの天性のパフォーマンスがステージを駆け巡り、観客の熱狂をさらに呼び込みました。迫力ある演奏で、一度聴いたら忘れられないライブ体験が幕を開けました。

セッションでは、ダイヤモンド☆ユカイと片平里菜がRCサクセションの「イマジン」を披露。この曲はジョン・レノンのオリジナルに清志郎が日本語の歌詞をつけており、今の世界が抱える問題への深いメッセージがこめられています。そして、全出演者が集まって「雨あがりの夜空に」を歌い上げ、場内は一体感に包まれました。年齢や国籍を問わず、皆が笑顔で音楽を楽しむ素晴らしい空間が生まれました。

最後に、ユカイが右手を骨折していることが発表されましたが、そのことを感じさせないパフォーマンスが観客を驚かせました。この日のイベントは、まさに音楽の情熱と力が集まった特別な時間であり、参加した全員にとって忘れがたい思い出となったのです。

来年のFUJI ROCK FESTIVALでも、このような素晴らしいパフォーマンスを期待したいと思います。


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