創造力をビジネスに変える！『クリエイティブ・マネジメント』の全貌

創造力をビジネスに変える！

フォレスト出版から2025年2月20日に発売される『クリエイティブ・マネジメント』は、新規ビジネス開発のための新しいフレームワークを提案する一冊です。著者である柴田雄一郎氏は、20年以上にわたって新規事業のクリエイティブ・マネージャーとしての経験を活かし、アイデアを実現するためのノウハウを明らかにします。

ビジネスに求められる創造性

最近のダボス会議で発表されたビジネススキルトップ10では「創造性」が3位にランクイン。このように、今の時代においては「新しい価値」の提供が求められています。しかし、多くの企業が新規事業の開発に苦しんでいる現実もあります。「アイデアが集まらない」、「ビジネスとして成立するか判断できない」といった声が多く聞かれます。

新規事業開発の壁

新しいビジネスを生み出すためには、単に優れたアイデアを出すだけでは不十分で、そのアイデアを実現するプロセスが必要です。具体的には、スケジュール管理やコスト調整、人材育成、アイデアの検証など、多岐にわたる業務を統合的に進める能力が求められます。『クリエイティブ・マネジメント』では、その解決策として「クリエイティブ・マネジメント」を紹介しています。

3つの思考を活用した新しいフレームワーク

本書の核心は、アート思考、デザイン思考、ロジカル思考という3つの思考を掛け合わせることから成り立っています。

1. アート思考: 自己起点の内発的な創造力を重視し、ひらめきや直感を元に新しいアイデアを生み出します。
2. デザイン思考: 他者のニーズに共感し、課題解決に向けた観察・検証を通じてアイデアの適合性を確認します。
3. ロジカル思考: 客観的かつ論理的なアプローチにより、アイデアを実行可能なビジネスとして形にします。

この3つの思考を交互に行き来しながら、事業アイデアを具体化していくプロセスが本書の中核となります。

実践例とフレームワークの概要

柴田氏は、著名な新規事業プロジェクトで実際にこのフレームワークを活用してきました。具体的には、トヨタ自動車のメタバース「メタポリス」や内閣府の「地域経済分析システム（RESAS）」などの事例が挙げられます。これらの成功体験をもとに、彼は新規事業開発チームがどのようにアイデアを収集し、育てていくかの流れを型化しています。

フレームワークは主に以下の5つのプロセスから成り立っています。
1. 情報の集積
2. アイデアを妄想
3. ひらめき
4. ニーズ検証
5. 事業計画

この手法に従って、各プロセスでアート思考、デザイン思考、ロジカル思考を活用することで、アイデアを実現可能なビジネスに変えていきます。