フリーBGM協会が2024年度年次レポートを発表
一般社団法人フリーBGM協会は、2024年度の活動をまとめた年次レポートを発表しました。レポートには、教育機関への取り組みやフリーBGMデータベースの公開状況などが記載されており、また、利用者の声を反映した実態調査の結果も紹介されています。これによって、フリーBGMの進化した利用状況と今後の方向性が浮き彫りになりました。
フリーBGMの利用シーンが拡大
この年次レポートによると、フリーBGMの利用は「個人」から「組織」へと拡大しています。たとえば、就職ランキングの上位50校と50社を対象にした調査では、それぞれ94%と64%が企業PR動画や学校紹介動画などにフリーBGMを使用していることがわかりました。さらに、中央省庁でも91.7%が啓発動画で利用していることが記録されています。これは、フリーBGMが多様な分野で積極的に活用されている証拠と言えるでしょう。
データベースの提供と活用促進
フリーBGM協会は、利用者のニーズに応えるために「フリーBGMデータベース」を開発しました。このデータベースでは、21,000曲のフリーBGMの曲調、楽器、利用条件を検索及び試聴可能で、特に音響関連の業務利用者に向けて無償提供を行っています。2025年3月時点で、ほぼ10,000人が登録し、利用が広がっています。これは、利用者がより安心して良質な音楽を手に入れられる環境づくりが進んでいることを意味します。
若年層への啓発活動
フリーBGM協会は若年層、特に高校生を対象にした啓発活動にも力を入れています。その一環で、今年も「第7回YouTube甲子園」に協賛しました。高校生クリエイターたちにフリーBGMの利用と関連する各種規約について理解を深めるための情報提供を行っています。また、優れた作品には「フリーBGMアワード」を贈るなど、斬新なアイデアを評価する取り組みも行っています。
新たな利用者へのアプローチ
さらには、音響専門学校や美術系大学でフリーBGMの利用啓発授業を実施し、教育現場での理解促進にも取り組んでいます。このような活動を通じて、フリーBGMに対する利用者の理解を深め、安心して音楽制作や利用ができる環境構築を目指しています。
引き続き活動を強化
フリーBGM協会は、「利用者と作曲家の双方が安心してフリーBGMを利用・制作できる環境」を提供することを目指しています。今後も、啓発活動を続けながら、各機関との連携やイベントに協賛することで、フリーBGMの利用促進を図っていく方針です。これはフリーBGMが持つ可能性を最大限に引き出すための重要なステップとなるでしょう。
フリーBGM協会の最新レポートは公式note(
こちら)で公開しています。今後の活動にぜひ注目してみてください。