2025年版ASMEボイラ・圧力容器基準の邦訳版、予約開始!
一般財団法人日本規格協会が、2025年12月15日に『邦訳ASME BPVC 2025 Section IX』を発行することを発表しました。これは、圧力機器の設計・製造・検査に関する最新のグローバルスタンダードを日本語で提供する重要な一歩です。
ASME Boiler and Pressure Vessel Codeとは
ASME Boiler and Pressure Vessel Code(BPVC)は、ボイラや圧力容器、さらには原子力発電所用の機器まで、設計・製造・検査に関する包括的な安全規則を定めています。約1,000名の専門家が集まる「ASME BPVC委員会」によって常に更新され、最新の技術革新や規則を反映しています。この委員会は、定期的に会議を開催し、技術的な問題や新たな規則の必要性について活発に議論を行っています。
邦訳版の特徴
今回の『邦訳ASME BPVC 2025 Section IX』では、ボイラ及び圧力容器に関するセクションIXが収録されており、特に
溶接、ろう付、融接の施工法や、溶接士・ろう付士・融接士の認定基準などが包括されています。A4判で431ページのボリュームを持ち、税込価格は226,666円となっています。なお、対訳版ではなく、日本語訳のみの提供となる点に注意が必要です。
予約特典と詳細
日本規格協会からこの邦訳版を予約すると、特典として以下の内容が用意されています。まず、
セクション5、セクション8-1、及びセクション9の日本語版を特別割引価格(本体価格の15%割引)で提供されます。加えて、ASMEから入手した改訂要点資料の日本語版を無料で提供するとしています。
日本規格協会の役割
日本規格協会は、約80年にわたってさまざまな国内外の規格を扱ってきた歴史を持ち、ASMEの競争パートナーとしても認められています。この協会はASME BPVCの販売収益を、安全基準の開発や国際規格(ISO・IEC)、国家規格(JIS)の推進に役立てています。特に、確立された標準化機関として、特に圧力容器関連の技術や基準に関する情報を広く普及する役割を果たしています。
他の関連書籍
この邦訳版の発行に合わせて、他にも様々な関連規格の書籍が準備されています。例えば、JISハンドブック 圧力容器・ボイラ(2026年版)や、改訂版圧力容器の構造と設計に関する書籍などがあります。これらは、圧力容器やボイラに関する知識をさらに深めるための貴重なリソースです。
まとめ
2025年版ASMEボイラ・圧力容器基準の邦訳版は、日本の圧力機器業界にとって非常に重要な資料となることが期待されます。これを機に、業界内での理解が深まり、さらなる技術革新が進むことを願っています。興味のある方は、ぜひ早めにご予約をおすすめします!