日本の伝統文化を未来へ、決起会が開催されました
2024年3月24日、神戸市御影公会堂にて、「伝統文化未来共創Project」の決起会が行われました。このプロジェクトは、2025年6月に開催されるEXPO2025大阪・関西万博を通じて、日本の伝統文化の魅力を世界に発信することを目的としています。
決起会には、神戸市東灘区長や兵庫県の現職県議、日本商工会議所青年部の会長など、各界のリーダーや人間国宝を含む約100名が参加しました。参加者たちは、日本文化の可能性を再認識し、共に未来に向けた意気込みを新たにしました。
特別な講話と演舞
参加者の中には、弓馬術礼法小笠原流三十一世宗家嫡男の小笠原清基さんや、副代表として参加した人間国宝・大倉源次郎さん、落語家の桂吉坊さんなど、伝統文化の様々な担い手が名を連ねています。また、決起会では、小笠原清基さんによる講話があり、参加者たちの心を打ちました。
講話の後には、宝蔵院流高田派槍術による迫力ある演舞が披露され、参加者たちを魅了しました。このような伝統的な技や表現が持つ力が、未来への創造にどのように繋がるのか、皆が関心を寄せました。
いよいよ本番へ向けての催事
「伝統文化未来共創Project」は、2025年6月3日から8日まで、EXPO2025会場にて特別催事を実施します。多彩なプログラムが展開され、日本の四季や神事、芸能などをテーマにした作品が披露される予定です。
特に注目なのは、EXPOホール「シャインハット」内で行われる「令和今昔 四季物語絵巻」です。この舞台芸術は、日本の文化が千年にわたって育まれてきた証を物語にして表現します。
演目ハイライト
- - 正月:元旦「翁」奉納(演者:人間国宝・金剛永謹、大倉源次郎)
- - 花見・種まき:三番叟鈴の段(演者:人間国宝・茂山七五三)
- - 新嘗祭:八坂神社倭人奉納(演者:人間国宝・井上八千代)
プロジェクトへの支援の呼びかけ
プロジェクト運営側は、文化の力を繋ぎ、未来へ受け継ぐためには、多くの支援が必要だとアナウンスしています。賛同者や寄付者の名前がプロジェクト公式サイトで公開されることや、各種イベントへの招待などの特典も用意されています。
この取り組みを通じて、参加者たちは日本の美しさと精神性を世界へ伝える役割を担っていきたいと主張しました。賛同者代表の小笠原清基さんは、「私たちの文化は生きており、未来へと繋げられる教えがあります」と話しました。
経済界のコメント
経済界からの賛同者である木村麻子さん(日本商工会議所青年部 令和5年度会長)は、「伝統文化は変わり続けるものです。万博を通じて新しい共創の輪を広げていきたい」と、力強い意気込みを語りました。
この決起会は、日本の伝統文化を未来に向けて再発見し、共に創り上げていくための重要なステップとなりました。今後、さらに多くの人々がこのプロジェクトに関心を持ち、参加してくれることを期待しています。