JIS D 1626-2発行
2026-03-23 15:01:51

自動車業界の新たな標準、JIS D 1626-2発行の意義とは

自動車業界の新たな標準、JIS D 1626-2発行の意義とは



2026年3月23日、一般財団法人日本規格協会が自動車用電気・電子機器の環境および試験に関する日本産業規格(JIS)を発行しました。この規格は、国際標準であるISO 16750シリーズに基づき、その中でも特に早急に整備が求められていた「第2部:電気負荷」に焦点を当てています。この発行により、国内市場のニーズに応える形で、より信頼性の高い自動車用電気・電子機器の開発が期待されます。

自動車業界の現状と背景



最近、自動車業界では「CASE」と呼ばれる分野—コネクテッド、自動化、シェアリング、電動化—が急速に進化しています。この技術革新に伴い、車両に搭載される電気・電子機器の数は飛躍的に増加し、その品質評価規格の整備が求められています。すなわち、これまでの規格では適切に評価できない新しい状況が生まれているのです。

ISO 16750シリーズの概要



ISO 16750シリーズは全5部構成で、自動車用電気・電子機器に関する適切な試験条件を規定しています。今回発行された第2部(JIS D 1626-2)を皮切りに、今後も他の部のJIS発行が予定されています。

  • - 第1部:一般(2026年度発行予定)
  • - 第3部:機械負荷(2027年度発行予定)
  • - 第4部:気候負荷(2027年度発行予定)
  • - 第5部:化学負荷(2027年度発行予定)

第2部では、電気・電子システムやそのコンポーネントに影響を与える電気負荷を規定し、適切な試験手順と要求事項を設定しています。これにより、エンジン始動時の電圧降下や過電圧に対する保護機能の評価が行えるようになります。

主な制定のポイント



1. 電源変動への適応:エンジン始動時の電圧変動に対する動作確認を行うことで、電気・電子機器の信頼性を確認します。
2. 電気的保護機能:バッテリーの逆接続や過電圧時の保護性能を評価し、安全性を高めます。
3. 安定性の確認:供給される電気の品質が、機器に与える影響を分析し、安定的な性能を維持できるかどうかを確認します。

期待される効果



この新しいJIS規格の導入によって、自動車部品の評価が円滑に進むことが予想されます。特に、国内だけでなく、国際的なサプライチェーン間でも評価仕様の解釈に差が縮まっていくでしょう。また、ISO 16750シリーズ全体にわたる整備が行われることで、共通の基準による品質確認が実現し、試験の重複を避けた効率的な製品開発が可能になります。

さらには、これが日本の自動車産業における品質保証体制のさらなる強化にも寄与し、高品質な自動車製品の実現へとつながることが期待されています。

日本規格協会の役割



日本規格協会(JSA)は、1945年に設立され、標準化および管理技術の開発、普及を目指しています。JIS、ISO、IEC規格の開発から、品質管理検定までも手掛け、多様なサービスを提供する機関として、重要な役割を果たしています。
この新たな規格は、その成果の一環とも言えるでしょう。


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