経営破綻からの大逆転劇!ビジョンメガネ社長の戦略に迫る
2023年2月23日、テレビ大阪で放送される経済トーク番組では、ビジョンメガネの代表取締役社長、安東晃一氏をゲストに迎え、その経営術が取り上げられる。彼は、かつて経営破綻の危機に瀕した同社を立て直した立役者である。評価の高い安東社長のリーダーシップや「人を生かす」戦略にスポットを当て、この復活劇の背景を探る。
ビジョンメガネは1976年に創業。もともとは小さなメガネフレームの製造会社から独立した吉田武彦氏が大阪で始めた販売業者である。しかし、2013年には“事実上の倒産”という形で経営が破綻する。そこからの逆転劇は、安東社長のモットー「やらずに悔やむより、やってみて悔やむ」に基づくものであった。
早熟なリーダー
安東氏は1996年に大学を卒業後、友人に誘われてビジョンメガネに入社。初めは店長に抜擢され、集客が難しい店舗の状況を乗り越えるべく、際立ったPR戦略を実行した。だが、その後の低価格競争の波にのまれ、社内は困難な局面を迎える。
安東氏は2012年に社長に就任。一度は社長就任の話を断ったものの、あみだくじで当選し、不本意な形でその座に就く。ところが、その後、厳しい現実が待ち受けていた。民事再生法の適用を申請し、店舗の閉鎖や人員削減を余儀なくされる。
人を生かす経営戦略
彼が注目したのは、自社の「人」という強みである。安東氏が目指したのは「地域密着型のかかりつけ医のようなメガネ店」という理念だ。全店舗での眼鏡の分解クリーニングを無料で行い、他社製品でも対応するというサービスを展開し、消費者の信頼を得ることに成功。
さらに、視力測定の際には生活環境までヒアリングする丁寧なアプローチも実施。これにより、顧客との信頼関係を築くことができ、地域密着型のサービスとして好評を得る。また、社内教育として「マエストロ研修」を導入し、スタッフの知識向上に努め、質の高い接客ができる環境を整えた。
結果を生む商品戦略
ビジョンメガネの強みは、オリジナルブランドのアイウェアにある。形状記憶メガネは、2001年に発売以来、累計66万本以上を売り上げるヒット商品となった。特に、曲げても壊れない特性が話題を呼び、激しい動きをしても落ちない眼鏡も登場。安東社長がスタジオでその性能を実演し、その高品質と機能が確認される。
今回の番組では、安東氏のリーダーシップによるビジョンメガネの復活ストーリーに迫り、未来への展望も聞く。経営破綻を乗り越えた軌跡は、他の企業にとっても大きな教訓となるだろう。メガネ業界の将来を見据えた彼の戦略と情熱に多くのビジネスパーソンが参考にすべきポイントが詰まっている。
番組の詳細は公式サイトでチェックでき、放送後はTVerやYouTubeでも配信されるので、ぜひ観覧をおすすめしたい。