『マイブック』が2025年ベストセラー11位に!
今年で25周年を迎えた『マイブック』が、2025年の文庫総合部門で11位にランクインし、話題を集めています。手帳や日記として使用できる独自のフォーマットが、多くの読者から支持を受けており、特にZ世代の若者たちから注目されています。今回の記事では、その背景や人気の理由を深掘りします。
25周年を迎えた『マイブック』
『マイブック』は1999年に初版が刊行され、これまでに累計280万部を売り上げるロングセラー商品です。今年の版は5回の増刷を重ね、21年ぶりに12万部を突破しました。この『マイブック』の特徴は、日付や曜日のみが印刷されているという点です。読者は自由に内容を書き込むことができ、まさに自分だけの本を作れるという魅力を持っています。これまでに鈴木おさむ夫妻や、広末涼子、杏といった著名人たちにも愛用されています。
Z世代を魅了する「日記界隈」
市場における『マイブック』の急成長の背景には、若者たちの「日記界隈」に関連するSNSでの投稿があります。昨年9月に発売された新しい版は、年末までに全国の書店から瞬時に売り切れるという異例の事態を引き起こしました。この「日記界隈」とは、Z世代の若者たちがSNS上で自らの日記や備忘録を公開することを指し、よりパーソナルであるにもかかわらず他者と共有する新たなスタイルが浸透しています。
この傾向は、特に15~24歳の女性読者層に顕著で、昨年比で146%増加しました。
『マイブック』の刊行の背景
『マイブック』の企画とデザインを手がけたアートディレクターの大貫卓也さんによると、この本が生まれた背景は非常に興味深いものでした。「新潮社が当時の新潮文庫のキャラクターYonda?を使いたいという話が発端でした。その上で、私はもっとユニークなアイデアを考え、『マイブック』が誕生しました。」……と大貫さんは語ります。
25年の進化と多様性
書き込むことで自分だけの一冊となる『マイブック』は、手帳としてだけでなく、アート作品や思い出の記録としても継続的に愛されています。Data OUTPUT: 文豪たちの本棚に並んでも恥ずかしくない品格を持つことが、この商品の魅力の一つです。アナログの手書きの良さと、デジタルコンテンツの普及が同時に進行する今こそ、『マイブック』の価値が改めて見直される瞬間かもしれません。
書籍の詳細情報
最後に、『マイブック』の具体的な書籍情報を紹介します。
- - タイトル: マイブック―2025年の記録―
- - 著者名: 大貫卓也(企画・デザイン)
- - 発売日: 2024年9月30日
- - 定価: 473円(税込)
- - ISBN: 978-4-10-120877-0
このように、『マイブック』は今後も多くの人々に愛され続けることでしょう。自身の思いを自由に書き出せる魅力的な一冊、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。