深海のアイドル、メンダコにんじゃが絵本デビュー！

深海の平和を守るメンダコにんじゃが登場！

新たに発売される絵本『メンダコにんじゃ』は、深海に住むメンダコの魅力を活かした物語です。この作品は、著者・德野有美さんが手掛けた初の絵本で、画は不思議な動物や植物で知られるヒダカナオトさんが描いています。メンダコはその愛らしい姿から「深海のアイドル」と呼ばれ、特に手のひらサイズの小さな体が特徴です。

本作の魅力

『メンダコにんじゃ』の物語は、メンダコの子ども、「めんめん」が主人公。彼はある日、メンダコたちのまくらである「タコノマクラ」がタコの忍者にさらわれたことを知ります。勇気を振り絞っためんめんは、メンダコにんじゃに変身し、ヒトデのしゅりけんやウニのまきびしを使って、奮闘する姿が描かれています。

物語の中で、「めめめのめん！」という忍法が繰り出されるシーンは特にテンポよく展開され、お子さんたちはそのスピード感に夢中になること間違いなしです。深海や浅瀬に住む他の生物たちも次々と登場し、豊かな海の世界が広がります。

絵本のデザイン

絵本の見開きには、登場する生き物たちのイラストが描かれており、お子さんと一緒に探しながら楽しむ要素も盛り込まれています。これにより、物語を読み進めながら絵本の楽しさを倍増させる工夫がされています。

作者について

著者の德野有美さんは、構成作家や脚本家としての経歴を持ちます。大学在学中からテレビ番組の構成に携わり、NHKの「となりのシムラ」で脚本家デビューを果たしました。そして、小説『リトル・ゾンビガール』でも知られる彼女ですが、今回の作品が初めての絵本となります。海の生き物や昆虫に興味を持ち、特にチョウやナナフシモドキと共に過ごす生活が影響を与えたのでしょう。

絵を担当するヒダカナオトさんは、岡山県立大学でグラフィックデザインを学び、空想の生き物や植物をテーマにした作品を数多く手掛けています。毎年個展を開催しながら、雑誌や広告でも活躍中です。