第3回「日本みどりのゆび舞台芸術賞」受賞劇団が発表
2026年6月30日、公益財団法人日本フィランソロピック財団は第3回「日本みどりのゆび舞台芸術賞」の受賞劇団を発表しました。この賞は演劇界の支援を目的としており、今回の受賞者にはいいへんじ、劇団印象-indian elephant-、OiBokkeshi、劇団温泉ドラゴン、幻灯劇場、Project Nyx、métro、MONO、ゆうめいが選ばれました(受賞劇団は五十音順)。
日本みどりのゆび舞台芸術賞とは?
「日本みどりのゆび舞台芸術賞」は、演劇を愛する人たちの思いから生まれた賞で、国内で優れた演劇活動を行っている劇団の存在を世に知らしめ、支援しようとするものです。演劇は人々に感動をもたらし、社会を活性化させる力を持つ一方で、日本では演劇業界への支援が十分とは言えず、特に新型コロナウイルスの影響で多くの公演が中止になってしまいましたが、この賞はそのような厳しい状況下でも運営されています。
受賞劇団には、「大賞」(優れた功績があった劇団に贈呈、賞金250万円)、「HOPE賞」(活動10年未満の優れた劇団に贈呈、賞金120万円)、および「選考委員賞」(独自の功績がある劇団に贈呈、賞金15万円)が授与されます。今年度「大賞」に該当する劇団はありませんでした。
選考の過程では、公募による応募があった劇団から過去2年以上の実績を持つ団体が対象とされ、2025年から2026年に実施予定の観劇審査も行われました。第3回の公募は、2024年10月から11月、2025年2月から4月にかけて行われ、合計84件の応募が寄せられました。
選考委員は7名で構成され、各々が多様な背景を持っています。代表的なメンバーには、吉原高志(名誉教授)、今村麻子(演劇ジャーナリスト)、宇梶剛士(俳優)などが名を連ねています。
HOPE賞受賞劇団の紹介
いいへんじ
早稲田大学出身のこの演劇団体は、2016年に結成され、翌年に旗揚げされました。彼らのワークは、観客とともに考える演劇を目指し、数々の作品を提供しています。特に焦点を当てているのは、個々の体験に基づいた物語における「応え」です。公式サイト:
いいへんじ
OiBokkeshi
岡山県を拠点とするこの劇団は、介護福祉士の菅原直樹が中心となり、介護の現場と演劇を融合させた取り組みを行っています。高齢者との共同創作や、認知症ケアに演劇を活用するワークショップなど、独特なアプローチで注目され、彼らの活動は演劇に新たな視点をもたらしています。公式サイト:
OiBokkeshi
ゆうめい
2015年に設立され、舞台や映像、アートなど多岐にわたる表現で活動しているゆうめいは、体験から生まれた戯曲や美術を通じて独自の世界観を展開しています。さらに、彼らは近年、数々の賞を受賞し、その実力を証明しています。公式サイト:
ゆうめい
選考委員賞受賞劇団の紹介
MONO
1989年に結成されたMONOは、人間関係や心の葛藤をユーモラスに描いた会話劇が評価され、多数の受賞歴を持つ劇団です。特にその独自のスタイルは多くの観客に親しまれています。公式サイト:
MONO
劇団印象-indian elephant-
2003年に設立されたこの劇団は、ナショナリズムや芸術家との関係をテーマにした作品で知られています。近年は海外での活動も行い、国際的にも評価されています。公式サイト:
劇団印象
劇団温泉ドラゴン
この劇団は2010年に結成され、普遍的なテーマに真摯に向き合った作品を作り続けています。彼らの取り組みはユニークで、国際共同創作にも積極的です。公式サイト:
劇団温泉ドラゴン
今回発表された受賞劇団たちは、それぞれに独自の世界観とメッセージを持ち、演劇を通じて観客と素晴らしい体験を共有しています。今後の活躍にも期待がかかります。