i-nest capitalがWunderbarへ投資を決定
2025年6月、i-nest capital株式会社が運営する2号ファンドを通じて、タレントの広告素材利用をサポートするプラットフォーム「skettt」を運営する株式会社Wunderbarへ投資が行われました。この動きは、特に広告業界において大きな注目を浴びています。
Wunderbarと「skettt」の特色
Wunderbarは、2019年3月に設立されて以来、タレントや広告主間のマッチングを円滑にするためのキャスティングプラットフォーム「skettt」を提供してきました。「skettt」では、すでに参画しているタレント数は200名を超え、交渉可能なタレントは4,000名を超えるなど、急成長を見せています。また、提携する事務所も120社を超え、業界内での地位を確立しました。
国内の広告市場は、コロナ禍を経て回復し、現在は前年の104.9%の成長を達成。7.67兆円を超える市場規模となり、多くの企業が広告効果の向上に向けた取り組みを強化しています。Wunderbarは、広告需要の高まりを背景に、広告にタレントを起用することの有効性に注目し、効率的なマッチング機能を通じて、企業がタレント活用の恩恵を得やすい環境を整えています。
AI技術の活用による効率化
「skettt」の最大の特長は、AI技術を駆使した素材編集の効率化です。今までのタレント起用は、多くの手続きや高額な費用などがネックとなり、その利用が限られていました。しかし、「skettt」では7万点以上の素材をデータベース化されており、企業は手間をかけることなく自社広告用の素材を簡単に編集・利用できます。
今後、AIエージェントやデータを活用した新しい機能が追加されることで、各企業にとって最適なキャスティング、素材選択、そして広告用編集が可能になる見通しです。これにより、より多くの企業が手軽にタレントを広告に起用できる新たな選択肢が広がることでしょう。
i-nest capitalの支援と展望
i-nest capitalは、技術を活かした新たな産業の創出や社会課題の解決を目指しているスタートアップ支援の専門家です。特にアニメやゲームを含む日本のIP戦略を強化し、国際競争力を高めることに注力しています。
長尾氏は、自身が若い頃にタレント活動を経験し、多くの困難を乗り越えてきた背景を持つことから、「次世代のIPエコシステムを創る」というWunderbarのミッションに深く共感し、今回の出資決定に至りました。このプラットフォームがAI技術をさらに進化させ、国内における第一想起のIPマーケティングサービスを目指す姿勢が、業界全体に大きな影響を与えるでしょう。
まとめ
i-nest capitalの今回の出資は、Wunderbarにとって新たな成長のステップとなるだけでなく、タレントと広告主を効率的に繋ぐマーケティングプラットフォームが今後の広告業界に革新をもたらすことが期待されます。広告の未来を切り開くこの取り組みには、今後も目が離せません。