大型連載がついに始動
株式会社KADOKAWAから新たに配信される月刊文芸小説誌『小説野性時代』の2025年4月号が、2025年3月25日よりリリースされます。今回の号では特に注目すべき2作品が新連載として登場します。安壇美緒による『イオラのことを誰も知らない』と、砂原浩太朗の『踊る狐』がその主役です。
新しい才能の顔ぶれ
この2作品は、それぞれ異なるテイストで読者を魅了すること間違いなしです。安壇美緒の『イオラのことを誰も知らない』は、現代の事件を背景にしたサスペンス小説で、ネットメディアの編集部で働く青年が、指示を受けながら迷宮のような現場に迷い込む姿が描かれています。しっかりとしたプロットと緻密な描写で、読者を惹きつけることでしょう。
一方、砂原浩太朗の『踊る狐』は、時代背景として裏稼業を舞台にし、掏り取った紙入れの中から見つけた絵図が、予期せぬ事件を引き起こします。登場人物たちの嘘や人情が巧みに絡み合い、切ないストーリーを展開します。どちらの作品も、作家たちの独自の視点が光る内容となっています。
連載の魅力
彼らの作品は、才能ある新鋭作家たちの感性を感じさせ、読者に新たな視点を提供してくれることでしょう。作品が進むごとに展開されるストーリーやキャラクターたちの成長を追いかけることができるのは、この連載の最大の魅力のひとつです。読者は、毎月新たな話を楽しみにできると思います。
最終回も見逃せない
また、今回の号では、森絵都による『デモクラシーのいろは』も最終回を迎え、彼女の作品がどのように締めくくられるのかも要注目です。物語を通じて、最後の“民主主義のレッスン”を受けた5人が成長し、そしてリュウが伝えたかったメッセージとは何か、感動的な結末に期待が寄せられます。
おすすめ作品も要チェック
今号には、他にも伊岡瞬による衝撃のサスペンス『獲物』や、神永学のシリーズ『怪盗探偵山猫楽園の蛇』、さらには蝉谷めぐ実の新鋭作品『見えるか保己一』と、期待の連載が多数入っています。読者は多彩なジャンルから、自分の好みの作品を見つけることができるでしょう。
書誌情報
『小説野性時代』電子版は、毎月25日に配信が行われ、2025年4月号の価格は385円(本体350円+税)とお手頃です。
発表された新連載は、作家たちの力強いメッセージが織り込まれており、ぜひ手に取って楽しんでいただきたい一冊です。次回の配信もことさら楽しみですね!