権利を守るAI
2025-03-04 11:17:20

漫画家の権利を守るAIサービス「ピュアモデルAI」の全貌

漫画家の権利を守る新しいAI「ピュアモデルAI」の全貌



2025年2月28日、東京・永田町にて行われた「早春の会」で、エンドルフィン株式会社と株式会社SUPERNGINEが共同で開発した新たな生成AI、「ピュアモデルAI」についての詳細情報が発表されました。このサービスは、漫画家の個性と著作権をしっかりと守りながら、創作の効率化を図ることを目的としたものです。

「ピュアモデルAI」とは



現在、多くの生成AIは他の作家のスタイルを学習し、結果的にオリジナルの作家が持つユニークな表現が損なわれることが懸念されています。また、著作権侵害のリスクも伴います。しかし、ピュアモデルAIはこれらの課題を克服するために、独自の学習方法を採用しています。具体的には、契約した漫画家自身のデータだけを学習し、他者のスタイルを取り入れない仕組みを整えています。以下の特徴により、安全・安心なサービス提供が実現されています。

  • - 漫画家の許可を得ない限り、画像生成は行われない
  • - 学習の成果は漫画家自らがコントロールできるオーダーメイド型
  • - 厳格な管理体制の下、契約した漫画家のデータ以外は学習しない

このように、ピュアモデルAIは漫画家が創作活動を自由に、安心して行える環境を整えることを目指しています。

ピュアモデルAIの利用方法



作品制作の流れは以下の通りです:
1. 契約した作家の既存作品や画像データをもとに、専用のAIモデルが構築されます。
2. 作家から提供された詳細設定、キャラクターシート、ネームをもとに、AIを利用して制作が始まります。
3. 必要に応じて、作家自身が持っている背景や素材の写真も使用可能です。

このプロセスにより、ピュアモデルAIは作家のスタイルを忠実に再現しつつ、制作の負担を大幅に軽減します。その結果、作家はより創造的な活動に集中できる環境を手に入れることができます。

ピュアモデルAIの4つの商品



今回の「早春の会」で特に注目されたのが、ユーザーのニーズに応じた商品ラインナップです。

1. リマスタリング(出版社・漫画プロダクション向け)


過去の作品を作家の現在のスタイルや希望する完成度にリマスターしたり、損傷した原稿を復元するサービスです。制作効率が改善され、スピードも大幅に向上します。

2. サブスクサービス(Webtoon作家向け)


個人のWebtoon作家がAIを利用してメインキャラクターを生成できる月額制サービスです。最大6人のキャラクター生成が可能で、連載に合わせてファインチューニングも行われます。

3. メインキャラクター限定制作(複数作品を連載中の作家向け)


複数の作品を抱える作家が、キャラクターの線画や着彩を効率的に作成するためのサービスです。自由度を維持しつつ、制作負担を軽減できます。

4. フル制作(Webtoonスタジオ向け)


全制作工程をサポートするサービスで、作家の絵柄を再現し、AI技術を駆使して効率的な制作を実現します。

エンドルフィン株式会社とSUPERNGINEについて



エンドルフィン株式会社は、日本のWEBTOON制作スタジオであり、感動を創り出し続けることを目指しています。市場の需要に応じた高品質の作品制作を重視し、分業制を通じて効率を最大化しています。また、SUPERNGINEはAI技術を用いて持続可能な創作環境を提供し、作家を支援しています。

エンドルフィンとSUPERNGINEの協業により、漫画家の権利を守りつつ、クリエイティブな制作をサポートする「ピュアモデルAI」の登場は、多くの作家に新たな可能性を提供することでしょう。今後の展開に注目です。


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