自然の美を表現するサイアノタイプアート
2025年8月に発売予定の書籍『はじめてのサイアノタイプ青写真でつくるアートとインテリア雑貨』は、今なお色褪せない19世紀の印画技法であるサイアノタイプの魅力を余すことなく伝える内容になっています。本書は、植物学者アンナ・アトキンスによって開発されたサイアノタイプの技法を基に、初心者でも手軽に自然の美しさをアートとして表現できる方法を提供します。
この技法は、感光液に水と太陽を利用し、ネガを用いて青印画を作り出します。書籍では、サイアノタイプの基礎知識に始まり、技法の歴史や具体的な制作方法について詳しく解説しています。読むだけでも魅力的ですが、実際に手を動かしてみたくなる、実践的な内容が盛りだくさんです。
誰でもできる!サイアノタイプの基本
サイアノタイプは、特殊な道具や設備が少なくてもできるため、誰でも手軽に始められます。本書では、まず基本的な道具や材料の紹介から始まり、具体的な作り方を分かりやすく説明しています。特に注目すべきは、お手本となる植物標本の作成方法です。押し花として身近にある草花や葉を利用し、自然の形をそのままに青い世界を表現します。
多彩なアプローチを取り入れよう
初心者向けのシンプルな作品から始め、次第に布やレース編みなどを用いたアレンジ作品まで幅広く紹介します。DIYアイデアも充実しており、ノート、クッション、トートバッグなど様々なアイテムにサイアノタイプを取り入れる提案があります。異なる素材を組み合わせることで、より豊かな表現が可能になり、創作の楽しさを感じることができるでしょう。
書籍構成と目次
本書は以下の章立てで構成されています:
1.
はじめに - アンヴァンシーブル・エテの世界への誘い
2.
サイアノタイプ誕生物語 - 画期的な技法が生まれた背景
3.
鉄塩写真の技法 - サイアノタイプの基本と応用
4.
押し花をつくる - 植物の標本作りの秘訣
5.
アンナ・アトキンスをお手本に - 歴史的背景とその影響
6.
いろいろなサイアノタイプにチャレンジ! - さらなる表現技法
7.
DIYのためのノート - アートと実用を融合させるアイデア
8.
DIYのためのおまけ - 手軽に楽しむためのアドバイス
9.
PORTFOLIO「アンヴァンシーブル・エテ」の作品たち - 実際の作品紹介
10.
さいごに - 「アンヴァンシーブル・エテ」からのメッセージ
このように、サイアノタイプの全貌を知りつつ、実際に手を動かして楽しめる内容が詰まっています。
著者について
本書の著者は、カミーユ・スレロルとマリ・ヴァンディッテリという友人同士の二人です。彼らは報道や編集の分野での経験を持ちながら、伝統的な技術に魅せられ、サイアノタイプを復活させることに挑戦しました。試行錯誤の中から新しい発見を重ね、2018年にハンドメイドのサイアノタイプ作品ブランド「アンヴァンシーブル・エテ(「不屈の夏」の意)」を立ち上げました。
彼らの情熱と職人の技が詰まった本書は、ただのガイドブックではなく、創作を楽しむためのインスピレーションに満ち溢れています。
書籍情報
- - 書名:はじめてのサイアノタイプ青写真でつくるアートとインテリア雑貨
- - 著者:カミーユ・スレロル & マリ・ヴァンディッテリ
- - 翻訳:音土知花
- - 発売日:2025年8月
- - 仕様:B5変並製総128頁
- - 定価:2,420円(10%税込)
- - ISBN:978-4-7661-4061-3
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