静岡県ファミリーマートにて、世界初のCNF配合容器での配送が開始！

静岡県で革新的な取り組みが始まりました。民間企業からのアイデアを募集し、リサイクル性や経済性を実証する「セルロース循環経済ビジネス実証事業」が施行されています。具体的には、伊藤忠商事が率いる「セルロース複合プラスチック物流資材のコンビニ店舗輸送網実装コンソーシアム」によって、静岡県内のファミリーマート約80店舗で、CNF（セルロースナノファイバー）を配合した物流資材の使用が実証されることになりました。この試みは、世界初の実装となります。

実証事業の全貌

この実証事業の主な目的は、物流資材の薄型化と軽量化を進めることで、コンビニの物流課題を解決することです。物流に関する負担を軽減し、積載効率を改良することを目指しています。具体的に開発されるのは、食品を店舗に配送する際に使われる薄型容器「バット」です。実証は、静岡県内のファミリーマート80店舗と倉庫で行われます。

コンソーシアムの構成

このプロジェクトには、さまざまな企業や大学が参加しています。それぞれの役割は以下の通りです。

- 伊藤忠商事株式会社（東京都港区）: プロジェクト全体のマネジメント及び原材料の調達を担当。
- 株式会社ファミリーマート（東京都港区）: 静岡県内の店舗及び倉庫でのCNF物流資材の実装を手掛ける。
- 三甲株式会社（岐阜県瑞穂市）: CNF物流資材の製造及びリサイクルに携わる。静岡県内に生産拠点を持つ。
- 国立大学法人京都大学生存圏研究所（京都府宇治市）: 製品の性能評価や環境評価を行い、ものづくりの支援を担当。

この取り組みは、CNF素材の可能性を広げるきっかけとなり、他の業界にも波及することが期待されています。CNFは、木材を原材料としたバイオマス素材で、軽量性と高い強度をもち、多様な製品に応用されることが見込まれています。このような新しい素材を用いることで、持続可能な社会へと一歩近づくことができるでしょう。

現在、世界中で持続可能な発展や環境保護が重視されている中で、このような取り組みは非常に重要です。今回の実証事業が成功することで、未来の物流システムがどのように進化していくのか、非常に楽しみです。これからの展開に注目が集まります。