つかこうへいの衝撃作が舞台化!
2025年の11月21日から24日にかけて、東京都両国にある両国シアターΧで、つかこうへいの名作『広島に原爆を落とす日』が上演されることが決まりました。この舞台は、戦後80年という特別な年に、つかこうへいの作品を受け継ぐ9PROJECTによって完全舞台化されます。チケットは10月11日(土)の午前10時から発売される予定で、観客はこの衝撃的なストーリーを目の当たりにすることができます。
つかこうへいとは
つかこうへいは、日本の演劇界に名を刻む作家かつ演出家であり、数々の魅力的な作品を残しました。特に『広島に原爆を落とす日』は、彼の作品の中でも非常にインパクトのあるストーリーとして知られています。原作が初演された1979年は、風間杜夫を主役に迎え、瞬く間に観客の心を掴みました。この物語は、主人公が自身の愛する女性を犠牲にして原爆を投下する決意をするという衝撃的な内容であるため、観る者に強いメッセージを伝える作品と言えます。
9PROJECTが目指すもの
9PROJECTは、つかこうへいに師事したメンバーによって結成された劇団であり、つか作品を新たなアプローチで舞台化することに意欲を燃やしています。今回の舞台は、過去の原作戯曲を基にしたものではなく、1984年に発表された小説版を元にした新たな脚本として生まれ変わらせます。脚本と演出を担うのは、渡辺和徳氏で、彼はこれまでにも多くのつか作品の舞台化に関わってきた実績を持ちます。
現代に問いかけるテーマ
『広島に原爆を落とす日』は、ただ過去の出来事を描くだけではなく、現代を生きる私たちに対しても重要な問いかけをします。終戦から80年、記憶はじょじょに風化しつつありますが、世界では未だ戦争が続いています。今回の舞台を通じて、原爆の投下という悲劇をどのように新たに描くのか、その作品にどういうメッセージが込められるのか、非常に楽しみです。
ストーリーの概要
物語は、太平洋戦争開戦前夜、アメリカの勝利を確実にするためのストーリー展開が開始されます。日本の首相が一人の女刺客を呼び寄せ、その女が主人公の犬子恨一郎と深い関わりを持つことになります。恨一郎は、戦略上の理由から冷静に彼女を手放し、最終的には自ら原爆を投下する決意をします。この物語の中で繰り返し出てくるメッセージ、「原爆は人間の正しい意思のもとに投下されなくてはならない」という点は、つかこうへいが追求してきた深いテーマでもあります。
公演詳細
公演は11月21日から24日まで、両国シアターΧで行われます。
- - 出演者: 高野愛、藤原儀輝、他
- - スタッフ: 原作: つかこうへい、脚本・演出: 渡辺和徳など
- - チケット料金: 一般 4,300円(前売り)/ 4,000円(割引回)
観客は、この特別な作品を通じて何を感じ、考えるのか。そして、現代社会における核兵器の問題についても再考するきっかけになることでしょう。ぜひ、この機会をお見逃しなく!