ロビンソン酒場漂流記
毎週土曜日の夜10時、BS日テレで放送中の『ロビンソン酒場漂流記』では、お笑い芸人であり俳優でもあるマキタスポーツが全国の隠れ家酒場を探索しています。今回は、京成本線・京成大和田駅から徒歩21分のところに位置する居酒屋「旬鮮菜宴甚家」を取り上げます。
この酒場は、周囲の繁華街から離れた場所にあり、一見“なぜここに?”と思わずにはいられない不思議な立地にあります。しかし、そんな孤独な場所だからこそ、訪れる人々にとって特別な空間となっています。マキタスポーツの“さま酔い”な旅は、常連客とともにこの店の魅力を丸ごと発見する旅でもあります。
店内に足を踏み入れると、まず目に入るのは壁に貼られたメニューの短冊。わくわく感を抱きながら早速生ビールを注文すると、旬菜の小皿が前菜として登場。千葉名物の落花生も含まれたお通しは、まさに季節感を感じさせてくれます。
特にマキタが驚いたのは、「本日の刺身の盛り合わせ」。この盛り合わせには、赤貝やメバチマグロ、シマアジなどの新鮮な魚が豪勢に並べられていますが、その価格は驚くべきものでした。店主が船橋の市場に通い、毎日新鮮な魚を仕入れているからこそ出来る特別価格なのです。これぞまさに「安くて旨い」刺身という名の証明です。
さらに、自然薯をたっぷり使った自家製さつま揚げや、ふぐのから揚げなど絶品メニューが次々と登場します。そして特にインパクトのある一品が、豪華な具材がたっぷり乗った「ばくだん」です。ウニ、イクラ、中落ちマグロ、たくあん、南東、長芋、大葉、卵黄、ワサビが重なるその姿は、まさに食の芸術です。店主の想いが込められたこの料理は絶対に外せません。
シメには、マヨネーズが香る鮭いくら石焼をご紹介。それだけでお酒が進んでしまうほどの絶品です。「これじゃあシメられないじゃないか!」とマキタが笑みをこぼす一品で、酒泥棒そのものの存在感を放っています。
この「旬鮮菜宴甚家」は創業42年。店主は次年で43年を迎えることを嬉しそうに語ります。その独特の人柄に惹かれて通う常連客がいるのも何納得です。店の雰囲気や料理の味はもちろん、店主の人柄そのものがこの酒場の魅力となっています。
『ロビンソン酒場漂流記』は、まさに地域の隠れた名店を求めてマキタスポーツがさまよいながら、新たな発見を掘り起こしていくドキュメントです。あなたの街にもあるかもしれない、そんな小さな酒場の温かい物語に触れられることができるこの番組は、見逃せません。まさに酒と料理、そして人々のストーリーが交錯するロビンソン酒場の魅力が目いっぱい詰まった逸品です。