第九のきせき
2025-09-18 11:18:50

インクルーシブアート『第九のきせき』が全国巡演を決定

インクルーシブアートプロジェクト『第九のきせき』が全国巡演を開始



一般社団法人El Sistema Connectが手掛ける、ユニークなインクルーシブアートプロジェクト『第九のきせき』が、全国各地での公演をスタートさせる。このプロジェクトは、ベートーヴェンの交響曲第9番“歓喜の歌”をテーマにしており、音楽を視覚、聴覚、触覚で感じ取る体験を提供するものである。2025年9月28日には福岡県の久留米シティプラザでの初公演が予定されており、その後も長崎や福岡市、徳島などでの公演が続く。

『第九のきせき』って何?



『第九のきせき』は、ベートーヴェンの歴史的作品である交響曲第9番を、声や手歌(手話を使った身体表現)と写真を通じて表現する試みです。このプロジェクトは2021年に始まり、今では様々なワークショップやリハーサルを経て市民と共に作り上げてきた。

ベートーヴェンは、かつての音楽が貴族のために作られていた状況を変え、大衆のための音楽を目指しました。その精神を受け継ぎ、手話表現を用いることで、音楽を体験できない人々にも参加の機会を与えています。特に、白い手袋を使って音楽に合わせて表現する「白い手袋パート」は、視覚的に音楽を楽しむ新しい形を提示しています。これは、ただ聴くだけでなく視覚や触覚でも楽しめるインクルーシブな体験なのです。

全国行脚の詳細



プログラム:


1. 久留米シティプラザ
- 日時: 2025年9月28日(日)13:30開場、14:00開演
- 場所: 久留米シティプラザザ・グランドホール
- 詳細情報

2. 長崎県障害者芸術祭大村公演
- 日時: 2025年11月16日(日)14:00開会、15:20ごろ「第九」第4楽章
- 場所: シーハットおおむらメインアリーナ

3. 福岡市民芸術祭
- 日時: 2025年12月7日(日)12:30開場、13:30開演
- 場所: 福岡市民ホール・大ホール

4. 徳島公演
-日時: 2026年2月(詳細は後日公開)

プロジェクトに込められた思い



ホワイトハンドコーラスNIPPONの芸術監督、コロンえりかは「耳の聞こえない人や、さまざまな人々が一緒に作り上げる『第九』が、世界のスタンダードとなることを夢見ています」と語る。彼女は、このプロジェクトが人々をつなぎ、喜びの歌が誰も取り残さない社会の希望となることを願っている。

写真家の田頭真理子も参加し、音楽だけでなく身体や写真を通じてベートーヴェンのメッセージを広めたいと述べ、「白い手袋が天に舞う、その光景を共に楽しみましょう!」と呼びかけている。

ホワイトハンドコーラスNIPPONについて



この合唱団は、ろう者や難聴者、全盲者などが参加できるインクルーシブな合唱団であり、すべての子どもたちに開かれた環境を提供している。音楽の摂取において、障がいや経済的背景に関係なく、誰もが参加できるという理念の下に運営されています。音楽を通じた繋がりとコミュニティの形成が、より豊かな社会を育むための重要な役割を果たします。

このような自由で包容的な音楽体験が、さまざまな人々の心に響くことでしょう。『第九のきせき』は、ただの公演にとどまらず、社会全体の意識を変える一歩となるかもしれません。お近くの公演にぜひ足を運んでみてください。


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