鳥羽周作流・家庭料理の科学
家庭料理と聞くと、多くの人が「レシピ通りに作っても、なぜかおいしくならない」と感じているかもしれません。しかし、ミシュランガイドに6年連続掲載されたシェフ鳥羽周作さんの新刊『眠れなくなるほど面白い 図解 料理の話』は、その常識を覆す素晴らしい内容で満ちています。12月2日の発売が待ち望まれていますが、その魅力を少しだけご紹介しましょう。
料理の楽しさは目的から!
本書の中で、鳥羽シェフは「料理は味付けだけでなく、食べる人の体験を設計する行為」と強調します。たとえば、同じ肉じゃがでも、食べる人が求めるものは千差万別。ご飯のお供として食べたい人、フワッとした甘さを求める子供向けのやさしい味を希望する人、またお酒のおつまみにしたい人など、各自のニーズに応じたアプローチが必要です。
食材の新しい可能性を引き出す
本書では非常に実用的なテクニックが紹介されており、例えば「コンビニチキンを超絶おいしくするアレンジ」や「家で再現可能な山頂カップラーメン」など、即実践できるレシピが満載です。ほかにも、パスタを平皿ではなく深皿に盛ることで、風味的な要素が一気に増し、さらにお肉汁を最大限に引き出すウィンナーの茹で方、マックのアレンジレシピなど、まさに家庭料理のレベルを引き上げる内容が詰まっています。
誰でもできる、そしておいしい!
料理初心者から上級者まで、誰でも手を伸ばせる内容として設計された本書。最新の知見を元に、家庭料理を“劇的においしくする”方法が易しく解説されています。料理のコツを知ることで、家族や友人に喜ばれること間違いなし!
鳥羽周作の魅力
著者の鳥羽周作さんは、Jリーグの練習生や小学校の教員を経て、31歳で料理の道に進みました。2018年には自身のレストラン「sio」をオープンし、これまで数々の賞を受賞。現在では「sio」だけでなく、様々なレストランを展開し、SNSやYouTubeでのレシピ発信を通じても多くの人々に料理の楽しさを伝えています。鳥羽流の哲学を身につけることで、きっとあなたの家庭料理も新しい境地に達することでしょう。
おすすめな理由
この本は、家庭での料理をもっと楽しみたい、でも一歩を踏み出せないと感じている方々に強くおすすめします。手元のレシピ通りに作っているけれど、なぜか決まらないと感じている人も、家庭料理について深く知りたい人も、知見を得ることができるのです。
本書を読むことで、料理の楽しさや“おいしさの再現性”が劇的に変わることを約束します。そして、何気ない家庭の一品が、感動的な一皿へと変貌することでしょう。お楽しみに!