ホシザキ、SC社を買収
2025-06-13 08:56:18

ホシザキ、米国食品ショーケース製造のSC社を買収へ

ホシザキ株式会社、SC社の買収を発表



愛知県豊明市を本社とする総合フードサービス機器メーカー、ホシザキ株式会社が、米国の大手食品ショーケースメーカーであるストラクチュアル・コンセプツ・コーポレーション(以下、SC)を買収することを発表しました。この合併契約は、2025年7月末を目処に規制当局の承認を経てクロージングされる予定です。

ストラクチュアル・コンセプツとは?



SCは、1972年に設立され、アメリカ合衆国ミシガン州ノートン・ショアーズを拠点に高品質の食品陳列用ショーケースを製造している企業です。スーパーマーケット、レストラン、カフェ、コンビニエンスストアなど、幅広い業種に向けて冷凍、冷蔵、温蔵の各ショーケースを展開しています。特に、機器の自社製造・生産設備の自動化により、高い収益性を実現しており、成長が期待されています。

さらに、SCは全ての製品を自然冷媒に切り替え、次世代自動販売機に最先端の自動精算技術を導入するなど、サステナビリティとイノベーションの面でも業界をリードしています。

ホシザキの強化戦略



ホシザキは、これまでも米国市場において製氷機や業務用冷蔵庫、飲料ディスペンサーなどを提供してきました。SCの買収により、ホシザキグループの製品ラインナップが大幅に増強されることになります。これにより、特にコンビニエンスストアなどより広範な顧客基盤への販売が期待されます。また、共同での部材購入やサービスネットワークの共有といったシナジー効果も見込まれています。

買収スキーム



ホシザキは、米国における連結子会社であるHOSHIZAKI USA HOLDINGS INC.(HAHD)を通じて、SCの親会社であるSC Holding Corp.を買収する計画です。買収方式には「逆三角合併」を採用し、HAHDが設立した買収用子会社Alliance Acquisition I, Inc.(SPC)が、SCHDに吸収合併される形で買収が進められます。

具体的には、SPCが存続会社になるSCHDに吸収されるため、HAHDはSCHDの株主に現金を支払い、その発行済み株式は消去されます。これにより、HAHDはSCHDの普通株式の100%を取得し、SCHD及びSCがHAHDの完全子会社となる予定です。

今後の展望



ホシザキとSCは、両社の強みを活かしながら新たな市場開拓を進めていく考えです。SCが提供する革新的な製品群とホシザキの強固な販売ネットワークを組み合わせることで、さらなる成長が見込まれています。今後、両社がどのようにシナジーを生み出していくのか、業界の注目が集まります。


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