「ファットな体」を語る新しい風
米倉涼子さんや深田恭子さんのように、「美しい」とされる体型が理想視される一方で、体の「居場所」に悩む人々の声はますます大きくなっています。そんな中で、伊藤亜紗さんと津野青嵐さんのコラボレーショントークイベントが注目を集めています。彼らがいかに新たな身体感覚を切り開いているのか、その魅力をお伝えします。
身体感覚の再構築
津野青嵐さんは、精神看護師かつファッションデザイナーとして、いま大変注目されています。彼女は、大学院で「衣服を作ることを通した当事者研究」に取り組み、自身が「太っている」と感じている人々の身体感覚や、その体との関わり方を考察しています。ここでのキーワードは「ファット」です。
このテーマに携わるきっかけとなったのは、伊藤亜紗さんが著書『体の居場所をつくる』で語ったインタビュー記事でした。津野さんはその中で、自身の体への思いと向き合わせ、従来の「肥満」という枠組みから離れた新しい視点を持つようになったといいます。「自分の体が『面白い』と思えるようになるのは、私にとって大きな衝撃だった」と津野さんは語ります。一見ネガティブに捉えられがちな「ファット」という言葉が、彼女にとって新しい可能性の扉を開くきっかけとなったのです。
興味深い対話と展望
伊藤亜紗さんは津野さんを教え子としてだけでなく、自らを理解してくれる存在として位置づけています。津野さんは彼女との対話を通じて、長い間秘めていた自らの体についての疑問や、不安を語ることができるようになってきたそうです。その過程で嵌まり込んだ「体の散策」や「オリジナルな言葉の発見」は、まさに宝探しのようなワクワク感を生み出しました。
このイベントは、体について思い悩んでいる方や、自分自身の言葉を探している方々にとって、聞く価値のある貴重な機会となるでしょう。彼らは、さまざまなメディアや手法を駆使して、居心地の良い「しっくりくる」場所を探し求める冒険とも言える探求を行っています。
イベント詳細
このトークイベントは、対面とオンラインの2種類で参加可能です。2026年5月19日(火)19:00から20:30まで、ジュンク堂書店池袋本店にて開催されます。また、当日参加できない方のためにアーカイブ配信も予定されています。情報を受け取りやすいように、参加方法の詳細はメールで案内されます。
さらに、伊藤亜紗さんの著書『体の居場所をつくる』が重版される予定で、体についての多様な視点を形にした内容が多くの読者の反響を呼んでいます。自身の身体に関する考察を深めたい方は、ぜひこのイベントに参加してみてはいかがでしょうか。新たな「居場所」を見つける手助けとなることでしょう。