新たに登場した小泉八雲の名作『因果ばなし』
2025年に放送が予定されるNHKの朝ドラ「ばけばけ」にも登場する小泉八雲の名作が、絵本として新たにリリースされました。本書のタイトルは『因果ばなし』。小泉八雲自身は、西洋の視点を持ちながらも、日本の伝説や文化に深い愛情を抱いて生きた文豪です。この作品は、彼が創作した怖い物語を、円城塔氏が現代的な解釈で翻案し、中川学氏が美しい絵で表現したものです。
小泉八雲の魅力とは何か?
小泉八雲、もといパトリック・ラフカディオ・ハーンは、1850年にギリシャで生まれました。後にアイルランドからアメリカへ移住し、さらに日本へと旅をします。彼の作品は、主に日本の民話や怪談をテーマにし、その独特な視点から日本文化を世界に広めました。「怪談」や「骨董」など、多くの著作がある八雲の作品は、怖さと美しさが共存する魅力を持っています。今回の絵本『因果ばなし』も、そうした八雲の伝統を引き継いでいます。
『因果ばなし』のあらすじ
本書は、大名の妻が病におかされ死の淵に立たされ、彼女の最後の願いである「妹のようにかわいがっていた側室のゆきこ」との桜を見たいという気持ちが織りなす物語です。妻の願いがゆきこの運命をどのように変えていくのか、そしてそこに潜む因果の恐ろしさとは?
この絵本は、単に恐怖を描くだけでなく、絵や文が調和し、美しいストーリーとして楽しめるものです。巻末には、著名な怪談評論家・東雅夫による解説もついており、作品をより深く理解する助けとなります。
絵本の詳細と販売情報
- - 書名: 因果ばなし
- - 原作: 小泉八雲
- - 翻案: 円城塔
- - 絵: 中川学
- - 編: 東雅夫
- - 出版社: 株式会社岩崎書店
- - 価格: 1,760円(税込)
- - ページ数: 32ページ
- - サイズ: A4変
- - 発売日: 店舗により異なります
この絵本は、全国の書店やネット書店で購入可能です。興味のある方は、ぜひ手に取って、八雲の世界観を堪能してみてはいかがでしょうか。
今後のラインナップ
今回の『因果ばなし』は、八雲えほんシリーズの第一弾です。今後も続々と新刊が発売される予定で、2025年には次の作品「ミミナシホーイチ」が登場します。これからも目が離せない小泉八雲の絵本シリーズに期待しましょう!
最後に、この絵本を通じて、八雲の魅力や日本の伝説の豊かさを感じることができるかもしれません。ぜひ一度、その目でご覧になってください。