韓国のBeyond Music、日本進出で音楽IP投資を加速する基本合意を発表

先日、韓国の音楽IP投資企業であるBeyond Musicとクオンタムリープ株式会社が、日本市場における音楽IP投資やコンテンツ関連事業について基本合意契約を結んだことが発表されました。この業務提携は、両社が日本の優れた音楽IPへの投資を行い、その価値を向上させることを目指しています。

クオンタムリープ株式会社は、日本においてスタートアップ支援を行う企業で、グループ各社のネットワークを活用しながら、アジアの音楽市場でより大きな成長を図ることを目指しています。これにより、音楽IPの発見とその活用促進が進むとされています。

Beyond Musicの社長、チョ・ジンウ氏は、「このパートナーシップは、音楽IP産業に革新をもたらし、グローバル市場での成長を狙うものです。私たちは日本市場に本格的に進出しており、クリエイターや権利者、ファンに新たな価値を提供する基盤を築きたい」とコメントしています。

一方、クオンタムリープの中村智広社長は、「日本は古くからアジアの音楽IP資産が豊富な市場であり、その価値の最大化が急務です。これまで韓国やアメリカの音楽IPの取得と価値向上を実現してきた経験を活かし、Beyond Musicとの連携を深めていきたい」と語りました。

また、クオンタムリープコリアのジョン・チョルユン氏は、「日本の音楽IPは特に韓国のMZ世代を中心に人気が高まっており、その価値は今後さらに上昇すると見込んでいます。J-POPやJ-アニメーションといった日本のコンテンツは、K-POPとの相乗効果で新たな可能性を秘めています」と述べ、今回の提携が日韓音楽産業の共成長に寄与することに期待を寄せました。

さらに、今回のプロジェクトでは、メジャー・インディ問わず日本の音楽IPの取得、流通、リブランディングに加え、アニメ、ゲーム、広告など多様なコンテンツ産業を視野に入れ、「日本のクリエイターの権利の価値向上を最優先に、音楽資産の発掘や活用にも注力する」としています。

Beyond Musicは、2021年の設立以来、世界各国での音楽IPの大規模な買収を進めており、その数は100件以上に上ります。パブリッシング権やマスター権を持つ著作権カタログは、35,000件を超えています。最近ではBTSのヒット曲「Butter」やBLACKPINKの楽曲の著作権を一部取得するなど、国際的な権利運用体制も強化しており、その独自性と強固なプレゼンスは周知の事実です。

クオンタムリープは、日本国内およびアジア地域を中心に、音楽ビジネスの将来の構築に貢献するために、グループ各社の専門知識やネットワークを生かした支援を行っていきます。今後の音楽市場における両社の協力関係が、果たしてどのような成果を生むのか、大いに注目が集まります。

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