関西テレビ界を牽引したディレクターがベトナムで見た新たな可能性とは
日本のテレビ業界において、特に関西で高い評価を得ていたディレクター、津野允(つのまこと)。彼は今や日本中どこでも見ることができる人気お笑いコンビ、千鳥の育ての親とも言える存在でした。しかし2023年、彼は意外にも関西テレビの舞台から姿を消し、3000km以上離れたベトナムへと旅立ちました。この移動が彼にどのような影響を与え、どんな新たな可能性を見出すことができたのか、それを深く探っていきます。
人気芸人たちからの信頼
津野は、さまざまなヒット番組を手掛けてきました。特に「せやねん!」(MBSテレビ)や「探偵ナイトスクープ」「相席食堂」(ABCテレビ)などの名番組を担当し、大阪のテレビ業界ではトップディレクターとしての地位を確立していました。千鳥のメンバーも、「今のスタイルは津野が作った」と口を揃えて賛辞を贈るほど、彼の影響は計り知れません。
ベトナムへの挑戦
2023年10月、津野はJICA協力隊員として二年間、ベトナムのハノイにある国営テレビ局・ベトナムテレビ(VTV)に派遣されることになりました。このテレビ局は1970年に開局し、9つのチャンネルを有する国最大のテレビ局です。津野が関わるのは外国向けのVTV4で、日本のニュースをベトナム語で伝える番組「ジャパンリンク」です。ここではナレーションの添削や日本語の発音チェックを行い、異国の地で新たな挑戦を続けています。
異なる制作スタイル
ベトナムでの仕事は常に新しい発見の連続でした。特に津野が強く感じたのは、日本のテレビ制作とは全く異なるスタイルです。
ベトナムでは、1人のテレビマンがリポート、ナレーション、編集のすべてを担当します。このスタイルにより、制作の迅速さと柔軟性が生まれています。また、男女の垣根もなく、業界は女性の比率が高いという特長も。これにはベトナム独自の考え方が背景にあるようです。
日本との違い
さらに驚くべき点は、テレビ番組が無料で様々なプラットフォームで視聴できることでしょう。これにより、日本のテレビマンが直面する視聴率や収益の問題とはまったく異なる環境であることを津野は訴えています。
未来に向けて
津野はなぜ、日本での成功を手放し、ベトナムに挑戦する道を選んだのか。その理由や、派遣終了が近づく中での彼の次の目標とは何なのか、深い考察が必要です。彼の本音や日本のテレビマンに伝えたいメッセージも明らかになってきています。このような背景を持つ津野の物語は、まさに新たなテレビの未来を切り開く貴重な手がかりとなることでしょう。
まとめ
津野允が関西テレビ界から去った理由や、ベトナムでの経験がどのように彼自身やテレビ制作全体に影響を与えるのか、引き続き目が離せません。日本のテレビマンがこれからどのように変わっていくのか、津野の見解にも注目です。ナレーションを担当するのは俳優・舘ひろし。彼の熟練した声が、津野の新たな挑戦をどのように彩るのかも楽しみです。