平和を考える本
2025-08-14 14:30:53

戦争の記憶を風化させないために『僕らは戦争を知らない』を通じて平和を考える

戦争の記憶を風化させないために



2025年7月に発売予定の書籍『僕らは戦争を知らない 世界中の不条理をなくすためにキミができること』が話題を呼んでいます。この本は、株式会社Gakkenが手掛け、多くの人々に平和の重要性を伝えることを目的としています。特に、売り上げの一部が認定NPO法人AAR Japanに寄付されることが決定し、平和活動への支援にもつながります。

編集者とNPO職員の対談



最近、この本の編集を担当した澤田未来さんと、AAR Japanの栁田純子さんが対談を行いました。この対談では、両者の思いや活動、そして具体的な平和へのアクションについて語り合いました。特に、第一印象として「初対面」なのに共通の理解が生まれ、会話が弾む様子が印象的でした。澤田さんはAAR Japanの活動を個人的にも高く評価し、NPOとしての視点を尊重していることを伝えました。

AAR Japanの支援活動



AAR Japanは、1979年に創立されて以来、様々な地域で難民支援や自然災害に対する活動を行っています。栁田さんによると、「私たちのような小規模な団体だからこそ、きめ細やかな支援ができる」とのこと。大規模な団体では見過ごされがちな「困っている人々のニーズ」にこたえるため、現地のコミュニティに密着した情報収集を行い、必要な支援物資を届けています。特に障がい者や高齢者へも配慮した支援が強調され、コミュニティ全体が協力するにあたって重要な役割を担っていることが明かされました。

日常生活と戦争の関係



栁田さんがシリア難民支援に関与した経験から、「日常の延長線上に戦争がある」という視点が語られました。彼女は特に印象に残ったエピソードとして、地雷によって身体に傷を負った男性の話を挙げ、自らの痛みを艶やかに笑い飛ばす姿を目の当たりにしたことを語ります。彼のように辛い状況でも明るさを持つ人々から、我々は「人間の強さ」を感じ取ることができるのです。

書籍の企画意図



澤田さんは、戦争に対する感覚が薄れてしまったことへの危機感から、この書籍の制作を提案したと語ります。ロシアのウクライナ侵攻を見ながらも、当初の衝撃が次第に麻痺していく様子を目の当たりにし、戦争について想像力を高めるための必要性を感じていたそうです。彼女は「想像力の解像度」が低下しつつある現代において、若い世代が戦争をリアルに感じられるようなコンテンツを形にすることを目指しました。

結びに寄せて



今後の活動について、栁田さんは「私たちが活動しなくても済む世界を望んでいる」としつつも、今は「必要な支援を届け続ける」ことの重要性を語ります。澤田さんもまた、「直接支援はできないが、平和のために発信することはできる」と自覚し、戦争の現実を忘れないよう努力し続ける決意を明言しました。

このように『僕らは戦争を知らない』は、ただの書籍にとどまらず、平和への意識を喚起するための重要なツールとなることでしょう。読者の皆様にも、ぜひ手に取っていただき、戦争についての理解を深める機会を持っていただければと思います。


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