角川新書7月刊行の新刊紹介
株式会社KADOKAWAは、角川新書の新作を7月10日(木)に発売します。この新刊は、私たちの生活や歴史に深く影響を与える内容となっており、特に食品安全や戦争の記憶に焦点を当てています。二作品の詳細をご紹介します。
『歪められる食の安全』
本書は、食品表示の現状が直面している問題点を取り上げた元農水大臣の山田正彦による渾身のレポートです。最近の食品表示に関するルール変更では、これまで明確にされていた「遺伝子組み換えでない」や「無添加」の表示が事実上難しくなってきています。このように表示の透明性が失われる中、私たちはどのようにして安全な食品を選べるのでしょうか?
山田氏は自身の経験をもとに、本書では多角的な視点から食品の安全性について考察します。現代の食の現実を踏まえ、読者に真実を伝えるための重要なメッセージが込められています。
著者プロフィール
山田正彦氏は1942年生まれ、長崎県出身の弁護士であり、早稲田大学法学部を卒業後に公職に就きました。特に農業問題や食の安全に詳しく、数々の講演や著作を通じて重要なテーマを提起し続けています。彼は映画のプロデューサーとしても活動しており、その成果が多くの人々に影響を与えています。
『特攻基地 知覧』
もう一つの新作『特攻基地 知覧』は、高木俊朗によって書かれた戦争ノンフィクションです。特攻作戦の実情やそれに伴う悲劇的な実態を描いており、知られざる歴史の一端を理解する手助けとなります。特に無謀な出撃や将官たちの無責任、中で生きざるを得なかった女性たちの生活に焦点を当てています。
本作は1965年に発表されたものを新書版として再構成されたものであり、写真や新解説が加えられています。戦争の記憶に触れ、それを次世代に伝えていくことが重要なテーマとなっています。
著者プロフィール
高木俊朗氏は1908年に東京で生まれ、ノンフィクション作家としても知られる存在です。早稲田大学を卒業後、松竹に入社し、戦時中は陸軍報道班員としてさまざまな地域で取材を行っていました。その体験に基づき、鋭い視点から戦争の真実を描き出す作品を多数発表しています。彼の著作は今もなお、多くの人々に読み継がれています。
新刊の魅力
これらの作品は、食に関する我々の生活や歴史的事実を深く考えさせるものであり、今後の議論においても重要な役割を果たすことでしょう。特に、食品表示に関する問題や戦争の記憶は、現代社会においても解決すべき課題となっているため、多くの方に手に取っていただきたい一冊です。正式な発売日は7月10日で、地域によっては早めに入手できる場合もありますので、ぜひお近くの書店でご確認を。
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