アレルギーの悩みに寄り添った新刊登場
子どものアレルギーは、年々増加の一途を辿っており、特に食物アレルギーの児童が全国に約52万7000人いることが最新の調査結果で明らかになっています。このような背景の中、アレルギーをもつ子どもを持つ親たちのための新刊「アトピー・ぜんそく・食物アレルギー マンガでわかる!子どもがアレルギーと言われたら読む本」が2025年2月20日に発売されることが発表されました。
本書の内容と特徴
著者の竹中恭子さんは、自身の子どものアトピーの経験を基に、この書籍を執筆しました。特に、日常生活におけるアレルギーへの対応に焦点を当てた内容が特徴で、実際の家族の体験談やアドバイスが豊富に盛り込まれています。漫画形式でわかりやすく理解できるため、忙しい親にとっても手軽に読みやすい形となっていることが魅力です。
先輩ママの実体験
本書には、53人のママたちの体験談がマンガとして紹介されており、アトピー、食物アレルギー、喘息、花粉症に苦しむお子さんを持つ親に役立つ情報が散りばめられています。具体的には、毎日の食事や掃除、スキンケアに関するヒント、子どもの成長に伴う対応策、頼れる医師の探し方、入園や入学に伴う不安など、多岐にわたるテーマが網羅されています。
著者の思いと経歴
竹中さんは、娘さんが生まれてからわずか1ヶ月で重度のアレルギーに悩まされた経験を持ちます。その苦しみを綴った日記が彼女の作家デビューのきっかけでした。彼女の出版後には、同じように悩む親たちからの反響が多く寄せられ、「どのように対処すべきか」などの質問がたくさんあったそうです。彼女は、これまで3000人以上の母親からの相談を受けており、『母乳110番』という相談窓口を運営しています。
竹中さんは、「アレルギーで悩む母親たちと共感したり、具体的な対策を共有したい」との思いを込めて、今回の書籍が発刊することになりました。
監修医のもとでの最新情報も
さらに、本書は30年以上アレルギーの子どもを見てきた専門医、下田康介先生の監修が付いています。最新の治療情報やエピペン情報も含まれているため、読者にとって非常に役立つ内容となっているでしょう。
発行元と販売情報
この書籍を刊行するのは、静岡県沼津市に位置するひとり出版社「ぬまづ書房」。代表者の宮坂さんは、以前東京の出版社で女性向け漫画を手掛け、家族で地元に戻ってからフリーランスで活動し、2023年には出版社を設立しました。自身の息子がアトピーと診断された経験からも、同じような一人で悩む親を支えたいという思いが込められています。
定価は1,500円(税抜き)で、全国の書店やオンライン書店で販売されるとのことです。アレルギーに苦しむ子どもたちやその親にとって、この本が心の支えとなることを願っています。