ヤマハから新たな挑戦、電子ピアノTORCH『T01』
ヤマハ株式会社は、新たな電子ピアノのコンセプトモデルTORCH『T01』を発表しました。このモデルに使用されている鍵盤は、クラリネットやオーボエなどの木管楽器の製造に欠かせない希少木材、グラナディラの未利用材を用いています。日本国内では20台限定で抽選販売が行われるこの楽器は、持続可能な製品製造への新たなアプローチを体現しています。
サステナブルなものづくりへの取り組み
木材を利用する製品を数多く手掛けるヤマハは、自然素材の大切さを理解し、未来に向けて守ることを目的とした「おとの森」活動を行っています。この活動の中で、木材の有効活用に向けた技術を模索し、未利用材を使用した電子ピアノの開発を遂行していますので、時代に即した持続可能なものづくりを目指しています。
TORCH『T01』の特長
TORCH『T01』の最大の特長は、グラナディラの未利用材を活用した黒い鍵盤です。この鍵盤は、70%の高比率でグラナディラを含んでおり、木の温もりをたっぷりと感じられる手触りを実現しています。演奏中には、指の滑りを気にすることなく、快適な弾き心地を楽しむことができます。
特に、鍵盤部分は経年変化が楽しめる設計になっており、使用していくことで色合いや風合いが変わっていきます。これにより、愛着が増し、より深い音楽体験が得られることでしょう。
環境への配慮を徹底
外装にも環境負荷を最小限に抑える工夫が施されています。通常使用されるポリ塩化ビニルシートを排除し、木材の特長を生かすために天然オイルによる手仕上げを採用。さらに、当社独自のレーザー技術を用いた加工が施され、見た目にも高級感のある仕上がりになっています。
椅子部分にも、持続可能な素材としてヒノキが取り入れられており、全体として自然を感じさせるデザインに仕上がっています。
音色とタッチ
TORCH『T01』では、ヤマハの最高峰コンサートグランドピアノ「CFX」やウィーンのベーゼンドルファー社製のインペリアルモデルも搭載しており、グランドピアノに近い音色が楽しめます。タッチ感においても、「グランドタッチ-エス™鍵盤」という特許の機構が採用され、優れたダイナミックレンジを実現しています。
抽選販売について
TORCH『T01』の抽選申し込みは、2025年2月18日15:00から開始されます。販売が予定されるのは、全20台。抽選申込は、ヤマハミュージック直営店で行われるため、参加希望者はお早めにチェックを!
さらに、2月19日からは展示も行われるため、実物を見たい方はお近くの展示店舗に足を運んでみてください。
まとめ
ヤマハの新電子ピアノTORCH『T01』は、持続可能な素材を活かした魅力的な楽器に仕上がっています。この楽器を通じて、音楽と自然が結びつき、未来への希望を感じることができるでしょう。音楽を愛する人々にとって、新たな発見と感動を提供すること間違いなしの一台です。