日本初の女子帝大生・黒田チカの挑戦を描く『物が全てを教えてくれる』
2026年2月27日、株式会社徳間書店から伊多波碧の新刊『物が全てを教えてくれる 日本初の女性化学者・黒田チカ』が発売される。この本は、日本の化学史に名を刻んだ黒田チカの生涯と彼女が追求した研究の物語を描いている。
大正時代の女性教育
大正時代、帝国大学は男性のためだけの学び舎であった。当時としては異例の挑戦者として登場した黒田チカは、幼少期から学問に対する熱意を持ち続けた。彼女は学齢前に学校に入り、姉と共に授業を受けることで、学ぶ喜びを体験する。*
続けて、佐賀師範学校、東京女子高等師範学校を経て、東北帝国大学理科大学に入学。一歩ずつ彼女は研究の道を歩み始めた。彼女の研究テーマは天然色素であり、特にタマネギの皮に含まれる「ケルセチン」に注目する。
苦難を乗り越える強さ
周囲からの嘲笑や制度の壁に阻まれながらも、チカは「知識」を選ぶ道を貫いた。彼女の研究は、世間の偏見を覆す驚異的な成果を出し続け、ついには数々の栄誉に輝く。
特にケルセチンの血圧降下作用の発見は、彼女の努力の結晶であり、今では私たちの日常生活においても重要な成分として存在している。彼女のそれに対する献身的な姿勢は多くの女性たちへの励みとなり、現代の「黒田チカ賞」として後輩たちの道を照らし続けている。
著者の思いと黒田チカの legacy
伊多波碧は、黒田チカという偉業を成し遂げた女性の存在を知ってほしいと希望を込めて本書を執筆した。彼女は「女性には学問は不要」とされた時代に、自らの信念を貫き通したその強さを称える。角界から出身したチカは、国内外で学問を深めつつも、大きな目標を持続した。
読者へのメッセージ
この本を通じて、読者は黒田チカのように自分の信じる道を歩む力を得ることができるだろう。特に女性たちへのメッセージは力強い。「自分の可能性を信じて前に進みましょう」と彼女の姿勢が教えてくれる。
黒田チカが示した挑戦の道はどんな困難も乗り越える力を示してくれる。この物語を読み、彼女の情熱と努力に触れることで、我々もまた新しい一歩を踏み出す勇気を得ることができるはずだ。
本書の冒頭34ページ分がオンラインで無料公開されているので、ぜひこの機会に彼女の物語を体験してほしい。