江本孟紀の新著『昭和のパ・リーグ』が、2026年8月24日に発売された。本書は、江本氏がプロ野球選手としてのキャリアをスタートさせた東映フライヤーズや南海ホークスでの思い出をリアルに描写した記録で、当時のパ・リーグの状況について詳しく語られている。1971年、江本氏は東映フライヤーズにルーキーとして入団したが、その当時はパ・リーグが人気をほとんど誇れていなかった時代だった。巨人の長嶋茂雄や王貞治がマウントを取っていた中、パ・リーグはその存在すら忘れられがちで、観客はまばらで閑古鳥が鳴いているような状況が続いていた。
この本は、そんな「誰も観ていなかったパ・リーグ」の時代を振り返りながら、当時の熱い戦いとそこで出会った選手たちの友情や絆、また、野球自体への情熱を語るものです。特に、著者は当時のDH制度の導入についても触れており、江本氏が在籍していたパ・リーグの過渡期にはどういった課題があったのか、なぜその制度が必要とされたのかを考察している。
本書に収録された目次を見ても、江本氏が語りたいことが多岐にわたることが伺える。第1章では巨人戦ではない後楽園球場の雰囲気、そして第2章では東京から大阪への移動、さらには第3章においてたった一度のポストシーズンの思い出を振り返る内容が詰まっている。また、第4章では昭和のパ・リーグにいたコアな人たちのユニークなエピソードが語られ、第5章では現在のプロ野球との比較を通じて、昭和のパ・リーグの位置づけが新たに見えてくる。
江本氏は1970年代に活躍した選手から現在の解説者としての立場で、熱い球界の歴史を思い起こさせる一冊となること間違いなし。著者本人も「パ・リーグがここまで人気を集める日は来るとは想像できなかった」と述べているように、自らの経験と思い出が若い世代のプロ野球ファンに新しい歴史の形を提示してくれることだろう。これからのプロ野球界を見渡す上でも、昭和のパ・リーグを理解するための貴重な一冊として、一読をおすすめしたい。
書籍の価格は1,100円(税込)で、ISBN番号は978-4-8470-6726-6。現在、Amazonでも購入可能なので、気になる方はぜひチェックしてみて欲しい。また、江本孟紀氏は、その活躍だけでなく、政治家としても道を歩んできた人物であり、その経歴の深さも本書には垣間見える。いかにして江本氏が様々な場面で影響を与えてきたのか、その背景を知るためにも、機会があれば手に取ってみてほしい。