STU48が伝える平和のメッセージ
2023年10月、広島で行われた「被爆80周年記念事業 紙屋町まちかどピアノ ラッピングリニューアル記念コンサート」に、多くの注目が集まりました。この特別なイベントでは、アイドルグループSTU48のメンバーが出演し、被爆の歴史を語りながら、平和への願いを込めた演奏と歌を披露しました。
平和文化アンバサダー就任後の初公式活動
STU48はこの記念コンサートを、「平和文化アンバサダー」に就任した後の最初の公式活動として位置づけています。コンサートには岡田あずみ、岡村梨央、久留島優果、兵頭葵、諸葛望愛の5名が参加しました。
「紙屋町まちかどピアノ」とは、1967年製のグランドピアノで、広島市内の「純音楽茶房ムシカ」で長年にわたって多くの人々に愛されてきた楽器です。このピアノは2020年に「紙屋町シャレオ」に設置され、ちょうど5周年を迎えることとなります。今回のコンサートは、その節目を祝い、同時に被爆80年を振り返る意味でも特別な機会となりました。
新しいラッピングデザインの意味
コンサートでは、ピアノのラッピングが新しくデザインされ、そのデザインには「75年間草木も生えない」と言われた広島が、今や花と緑に囲まれた美しい街となったことへの願いが込められています。この新しいデザインには、平和への想いがしっかりと表現されております。
歌声に込めた平和への願い
コンサートの中で、兵頭葵がピアノを演奏し、他のメンバーが歌唱を担当しました。岡田あずみは「私たちの演奏と歌を通して、少しでも平和の想いが届けられればと思います」と挨拶しました。続けて岡村梨央は「広島で活動する私たちだからこそ、届けられる平和への願いがあります」とし、メッセージソング『花は誰のもの?』を披露しました。この曲は、広島にちなんだ背景を持つもので、多くの人々に聴いてもらいたいと語りました。
コンサートは全4曲を通じて進行し、『瀬戸内の声』などの楽曲が演奏されました。最後に兵頭が「私たちの活動を通じて、皆さんが平和について考える機会になれば嬉しいです」と観客に語りかけました。
合唱と感動のフィナーレ
コンサートのクライマックスでは、広島市立基町小学校と広島なぎさ中学校・高等学校の合唱部と共に、『ひろしま平和の歌』を合唱しました。この歌は、平和を願う気持ちを込めた広島の象徴的な楽曲であり、その歌声は会場全体に響き渡り、平和の尊さを再認識させる感動的な瞬間となりました。
紙屋町まちかどピアノの歴史
改めて『紙屋町まちかどピアノ』についてご紹介します。このピアノは、広島の「ムシカ」で使用されていたもので、戦後の混乱期に多くの人々に勇気を与えてきました。その歴史を受け継ぎ、今もなお街のシンボルとして役割を果たしているのです。
まとめ
この記念コンサートは、STU48のメンバーが自らの歌で平和の大切さを伝える素晴らしい機会となり、参加者全員に強い印象を残しました。今後も彼女たちの活動が、広島の平和の願いを広め、未来へと繋がっていくことを期待したいです。