江戸の知られざる一面を描いた『貸し物屋お庸謎解き帖絵草紙と隠金』
2025年5月10日、株式会社大和書房から平谷美樹による新作時代小説『貸し物屋お庸謎解き帖絵草紙と隠金』が発売されます。本書は、第6弾となる書き下ろしの時代小説で、物同然に知恵を貸す江戸のレンタルショップを舞台にした物語です。
この物語の主人公は、お庸。江戸の貸し物屋・湊屋の娘店主で、口は悪いものの、情に厚く、困っている人々のために全力を尽くします。彼女のもとには、悩みを抱えた客が次々と訪れ、それぞれにユニークな背景やトラブルを持っています。例えば、軽業を行っている旅回りの童が、全財産を賭けて借りた物を巡る騒動や、深夜の店に忍び込む賊の正体など、さまざまな謎が展開されます。
本書の中でお庸は、訪れるお客たちが求める貸し物に隠された秘密を見抜き、その謎を解き明かす痛快な展開を繰り広げます。例えば、絵草紙に描かれた隠金の言い伝えの真相や、お庸の家に現れた赤子の化け物の秘密など、読者を引き込む要素が満載です。
平谷美樹の作品は、いつも鮮やかな描写と、歴史的背景を巧みに取り入れたストーリーテリングが特徴です。彼女は1960年に岩手県で生まれ、大阪芸術大学を卒業した後、中学校の美術教師としても活躍しつつ、作家としての道を歩み始めました。2000年にデビューし、その後も数々の受賞歴を誇る実力派作家です。
本書『貸し物屋お庸謎解き帖絵草紙と隠金』は、248ページの文庫判で、定価924円(税込)で販売されます。幅広い年齢層に読まれ、現代の読者にも共感を呼ぶ内容となっています。
江戸の商いを背景にしたドラマ、個性的なキャラクターたちの人間模様、そして痛快な謎解きが楽しめる本作は、時代小説ファンにはもちろん、謎解きの醍醐味を味わいたい全ての読者にお勧めです。是非、江戸時代の魅力あふれる物語に触れてみてください。
書名: 『貸し物屋お庸謎解き帖絵草紙と隠金』
著者: 平谷美樹
発売日: 2025年5月10日
判型: 文庫判
頁数: 248ページ
定価: 924円(税込)
発行元: 株式会社大和書房
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