韓国デザインの新たな潮流を描く注目の書籍『韓国グラフィックデザイナーの仕事と環境』

韓国デザインの新たな潮流を探る

2025年3月に出版予定の書籍『韓国グラフィックデザイナーの仕事と環境 K-GRAPHIC IN-DEPTH』は、韓国のデザイン界のダイナミズムを捉え、その影響力の源泉に迫る一冊です。本書は、ポップカルチャー、出版、社会的運動をテーマに、現代韓国のデザインの裏側にある思考や状況を徹底取材しています。

新世代のデザインカルチャー

本書の魅力は、単にデザイン技術やトレンドを紹介するだけでなく、K-POP、独立系出版、フェミニズム、市民運動など、韓国社会を動かすさまざまな要素との関連性を深く掘り下げている点です。特に第1章では、現代韓国を彩るポップカルチャーのデザインの豊かさと多様性を取り上げ、K-POPにおけるハングルの活用など、独特なデザインの可能性を探ります。

出版の新たな挑戦

第2章では、ポスト・トゥルース時代における本とデザイナーの役割について焦点を当て、地域の文化や独立系の出版運動がどのように成長を遂げているかを示しています。ここでは、クィアコミュニティとの連携や地方出版の挑戦についても言及し、心温まるインタビューが収録されています。

デザインを通じた社会的課題

第3章は、デザイナーたちの未来と直面している課題に注目しています。フェミニストデザイナーによるソーシャルクラブの取り組みを通じて、どのようにして新たなデザイン世界が再構築されているかを展望します。韓国国内のさまざまなデザイン学校やサークルの活動にも触れ、次世代のデザイナーたちが直面する課題や未来の方向性を示します。

著者の意図

著者の後藤哲也は、大阪を拠点に活動するデザイナーであり、教育者としても知られています。これまでの著作でも韓国のグラフィックデザインを多方面から分析してきた彼が、この新しい書籍でどのようなメッセージを発信するのか、大いに注目が集まります。後藤氏は、長年にわたって韓国や中華圏のデザインに関する書籍を執筆しており、その豊富な経験を本書にも活かしています。

書籍の詳細

『韓国グラフィックデザイナーの仕事と環境 K-GRAPHIC IN-DEPTH』は、248ページにわたり、様々な視点から韓国のデザイン界を検証していきます。価格は3,300円（税別）で、全国の書店及びオンラインで購入が可能です。これからの社会や文化に影響を与えるグラフィックデザインの深淵を探るこの書籍は、デザインに興味がある人々にとって必読の一冊となるでしょう。