オペラ『La Traviata』の改訂版、愈々再演へ。
2025年6月13日、豊洲シビックセンターホールにて、柴田智子が主演・脚本・演出を手掛けるオペラ『La Traviata』が再演されます。この作品は、柴田が自らのオペラキャリアを締めくくる重要な公演であり、彼女の情熱と独自の視点が色濃く反映されたものです。
柴田は、自らの歌唱キャリアを振り返りながら、この作品を再解釈することで新たな魅力を引き出そうとしています。彼女が「La Traviata」の音楽スコアと向き合った背景には、70歳を迎える2024年を意識しつつ、自らの人生と音楽性を深く探求した日々がありました。特に、アメリカでの経験が彼女のインスピレーションを引き出し、オペラへの新たなアプローチへとつながっています。
作品の新たな視点
今回の公演では、「椿姫」と呼ばれるこのオペラのストーリーを、現代の視点から再構築しています。「もしヴィオレッタとアルフレードに子孫がいたら」という設定のもと、豊洲のナイトビューを背景に、作品はNYから18世紀フランスの世界へと静かに移行していきます。これにより、観客は異なる時代と文化を行き来する新しい体験を得られるでしょう。
柴田の情熱と挑戦
昨年の公演では、普段オペラを観ない人々も多く訪れ、柴田の作品に対する情熱が多くの人に伝わったことが大きな喜びでした。彼女は、この改訂版で自ら演じることに特別な意味を持たせており、身体的な困難を乗り越えて、歌いながら演じるという挑戦に臨む姿勢を見せています。手術を経て強い思いで臨むこの作品が、彼女のオペラとしてのキャリアの最後に相応しいものであると信じています。
「さよなら」を告げる瞬間が近づく中で、柴田は公演を通じて自身のオペラの集大成を形にしたいと願っています。プロデュースやブッキング、制作など、全てを手掛ける過程は決して容易ではありませんでしたが、信頼する仲間と共に成功に向けて進んでいます。
公演札が求められている背景
公演のチケットは、プレミアシートを含め、一般価格で販売されており、かつてのオペラとの新しい出会いを楽しむ機会です。様々な世代にわたる観客が、オペラの美しさやその深いメッセージを共感し合い、時には涙し、時には笑い、共に楽しむことができる場を創造することを柴田は目指しています。
オペラ『La Traviata』は、今の時代の私たちに何を教えてくれるのか、観客自身がその答えを見出すことが重要です。柴田智子が描き出す新しい『La Traviata』の世界。ぜひ、皆さんもこの素晴らしい体験に足を運んでみてください。
公演概要
- - 作品名: VERDI『La Traviata』Message from Violetta
- - 日時: 2025年6月13日(金)18:30 開演、18:00 開場
- - 会場: 豊洲シビックセンターホール
- - 出演者:
- Violetta:柴田智子(Sop.)
- Alfredo:金山京介(Ten.)
- Germont & Verdi:髙田智士(Br.)
- Robert:下司愉宇起
- Orchestra Pf.:追川礼章
- - 入場料: プレミアシート 11,000円、一般8,500円、学生4,000円
- - お問い合わせ先: (株)TSPI: 03-3723-1723 / info@tspi.co.jp
これからのオペラの名作を、新たな形で体験する貴重な機会となるでしょう。お楽しみに!