元宝塚トップ鳳蘭と尾上右近が共演する朗読劇
華やかな舞台の世界で頭角を現す二人のスター、元宝塚歌劇団トップスターの鳳蘭さんと、若手歌舞伎俳優の尾上右近さんが、朗読劇『私をドルシネアと呼んだ男』で共演することが決まりました。この特別な公演は、2026年1月30日に神戸・西神中央ホールで開催されます。
朗読劇の詳細
本作『私をドルシネアと呼んだ男』は、セルバンデスの名作『ドン・キホーテ』を基に、戸部和久氏が新たに構成・演出を行います。物語は、ドン・キホーテの視点からではなく、彼の心の中の理想の女性ドルシネアの視点で描かれ、囚われた感情や夢を追い求める姿を浮き彫りにします。
鳳蘭さんは、ドルシネア役を演じることに情熱を持ち、彼女のエキゾチックで優雅な存在感がこのキャラクターにどれほどの深みを与えるのか期待が高まります。また、ドン・キホーテ役には、歌舞伎界の新鋭である尾上右近さんが務め、彼が持つ豊かな表現力で、キャラクターの複雑さを引き立ててくれることでしょう。音楽は、Flamenco Guitarの名手ICCOUさんが担当し、舞台にさらなる彩りを加えます。
鳳蘭さんの魅力
鳳蘭さんは、神戸市出身で、1964年に宝塚歌劇団に入団し、星組のトップスターとして長いキャリアを築いてきました。彼女は美しく、かつパワフルな存在感で多くの舞台作品に出演し、舞台だけでなく後進の指導も行っています。代表作には『レ・ミゼラブル』や『屋根の上のヴァイオリン弾き』などがあります。2005年には紫綬褒章を受章し、彼女の功績は国内外から認められています。
尾上右近さんの活躍
生まれた時から演劇界の血脈を受け継いでいる尾上右近さんは、7歳で初舞台を踏んで以来、歌舞伎役者としての道を進んでいます。彼は多才な表現者であり、踊りや演技においても実力派です。多様なメディアにも出演し、映画『燃えよ剣』では新人俳優賞を受賞するなど、活躍の場を広げています。特に歌舞伎界においては、古典作品の主演を務めるなど大きな存在感を持っています。
ICCOUさんの音楽
舞台の音楽については、ICCOUさんがフラメンコギターを駆使して、この朗読劇に生き生きとしたリズムを加えます。彼のギタースタイルは、ジャンルを問わない柔軟さでさまざまなアーティストと共演し、観客に新たな感動を提供しています。
公演の特別感
この朗読劇は特に、神戸にゆかりのあるアーティストたちによって生み出され、地域の魅力を発信することが目的とされています。また、演出家の戸部和久氏の手によって、ドルシネアの視点での新解釈が施され、作品自体を新たな光で照らし出すことが期待されています。
開催日程とチケット情報
公演は西神中央ホールにて2026年1月30日(金)に開演され、15:30からの開場、16:00からの開演予定です。チケットは、神戸市民特別割引チケットが4,500円、一般チケットが5,500円で販売されます。また、チケットの発売は2025年12月17日(水)10:00から行われますので、ぜひお見逃しなく!
西神中央ホールは、地域コミュニティに根ざした創造的な拠点として、多様なニーズに応える文化活動の場を提供しています。
鳳蘭さん、尾上右近さん、ICCOUさんが織りなす新たな朗読劇『私をドルシネアと呼んだ男』。心に深く響く作品となることを期待し、皆様の参加を心よりお待ちしております。