栄えある初代グランプリの発表
2026年5月20日、医療業界の情報誌「日経メディカル」が主催する「当直室-1グランプリ2026」の結果が発表されました。主に医師と大病院従事者向けに発信されるこの試みは、全国各地からの応募の中から、特に居心地の良い当直室を選出する初の試みでした。
初代グランプリに輝いた姫野病院
今回、特に注目を集めたのが福岡県広川町に位置する「姫野病院」です。この病院の当直室は、高級ホテルのようなシモンズ製ベッドを完備しており、さらに当直室内でオーダーやカルテ入力ができるPC環境も整っています。24時間いつでも食事や飲料が自由に摂取できるシステムも整備されており、病院側が定期的にこれらの品物を補充しています。
このような充実した環境は、医師が「人間」であることを意識した結果だと、姫野病院の担当者は語ります。従来の当直室は窓もない殺風景な空間でしたが、リフォームを経て「楽しく当直したくなる空間」に変わりました。その結果、主に非常勤医が担当していた当直も、常勤医が積極的に参加するようになったといいます。
審査員からの高評価
グランプリ選出に際して審査委員長の薬師寺泰匡先生(薬師寺慈恵病院院長)は、「この当直室は居心地が良すぎて、丸2日間ここに居ても喜んでいられそう。出て行きたくなくなるかもしれません」と絶賛しました。全ての審査員の意見が一致し、姫野病院の当直室が最優秀賞に選ばれました。
「当直室が癒やしの聖域」
姫野病院がSNSで掲げる文からは、彼らの当直室が医師たちにとって「第二の我が家」であり、長い夜の戦いを支える「癒やしの聖域」であることが伝わってきます。医療現場に身を置く人々にとって、つかの間の休息の場はとても大切です。
医師の働き方改革を反映した試み
「当直室-1グランプリ」は、医師の過酷な勤務実態が議題にあがる中で、医療従事者のための快適な当直環境に光を当てることを目的としています。全国からの応募を通して、休息の質を高めるためのヒントを提供しようとするその姿勢は、働き方改革の一環とも言えるでしょう。
審査員紹介
審査員には、薬師寺泰匡氏をはじめ、女性外科医の支援に取り組む河野恵美子氏、SNSで医療に関する情報を発信する医者芸人の井たくま氏など、多様な背景を持つメンバーが参加しました。この独自の視点が、当直室選出の幅を広げました。
特別賞の紹介も
日経メディカルの特別編集版では、グランプリを受賞した姫野病院のほかにも特別賞に選ばれた病院の当直室も紹介しています。各病院の取り組みを通じて、医療従事者がより快適に過ごせる環境作りの参考になることでしょう。
今後の展望
「当直室-1グランプリ」は今回が初の開催ですが、今後も継続されていくことでしょう。医療従事者が快適に仕事に励める環境作りが一層進むことを期待しています。【日経メディカル記事の詳細はこちらをご覧ください。】(https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/blog/editors/202605/593219.html)
おわりに
医療現場を支える医師たちが、より良い環境で働けるようになることを願っています。今回のグランプリ結果を皮切りに、今後も医師の働く環境改善が進むことを期待しています。