サステナブルな木材利用
2025-11-20 12:06:15

ヤマハとOverseas Traders、持続可能なインドローズウッドの保全に向けた協力を発表

ヤマハとOverseas Traders、持続可能なインドローズウッドの保全に向けた協力を発表



ヤマハ株式会社が、インドの製材業者であるOverseas Tradersと連携し、アコースティックギターやエレキギターに使用されるインドローズウッドの持続可能な森林保全を実現するための協定を結びました。2025年11月に締結されたこの協定は、両社が協力してインドローズウッドのサプライチェーンを強化し、持続的な利用と森林保全を目指すものです。

背景と目的


ヤマハは、ピアノや木管楽器など多岐にわたる楽器を製造する際に、さまざまな木材を用いていますが、近年、資源の減少や品質低下が懸念されています。そこで、持続可能な木材を確保するため、自社の取り組み「おとの森」として地域と連携した循環型の森林づくりを推進しています。現在、アフリカや北海道などで「おとの森」の活動を行っており、その一環として、インドローズウッドの研究と保全活動を拡大することとなりました。

インドローズウッドは、特にギターの側板や裏板に頻繁に使用される木材で、インド南部の有用木材として知られています。ヤマハは2022年から、インド南部のカルナータカ州において、インドローズウッドのサプライチェーンや植物の成長状況を調査してきましたが、森林内では天然更新が不十分であるという課題が浮き彫りになりました。このため、Overseas Tradersとのパートナーシップを通じて、持続可能な資源管理のための新たな研究や開発を進めることにしました。

将来の展望


今後3年間にわたって、ヤマハとOverseas Tradersは、現地の研究機関や政府機関と協力し、植林試験や材料利用の効率検証を実施していきます。これにより、地域との連携によるサステナブルな森林保全モデルを確立し、インドローズウッドを保護しながら、次世代のような資源を官能する音楽文化の発展をサポートしていく考えです。

Overseas Tradersについて


Overseas Tradersは、インド南部カルナータカ州のフブリに拠点を置き、インドローズウッドの伐採・加工・販売を手掛けてきた企業です。同社は、楽器向けのインドローズウッドを取り扱い、ギターのトップメーカーへの供給実績があります。今回の提携を通じて、インド国内でのインドローズウッド資源の保全にも積極的に取り組んでいく意向を示しています。

インドローズウッドの価値


アコースティックギターの製造において、インドローズウッドは欠かせない材料の一つです。特にその特性は音質に大きな影響を与えるため、持続可能な供給体制の確立は、今後の楽器製造においても重要な課題です。従来の利用方法では森林を傷める可能性があるため、持続的な資源利用に向けて、科学的なデータを基にした新たな枠組みが求められています。

結論


ヤマハとOverseas Tradersの新たな協力によって、インドローズウッドの持続可能な管理が実現する可能性が高まります。二社が共同で取り組むこのプロジェクトは、楽器業界における環境意識の向上にも寄与し、次世代へと続く美しい音楽の未来を支える重要な一歩となることでしょう。今後の具体的な成果に期待が寄せられます。


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