新EMC規格を邦訳した日本規格協会
一般財団法人日本規格協会(JSA)は、2025年10月1日(水)に「IEC 61000-4-34 Amd.2 Ed. 1.0:2025 (b)」の邦訳版を発行することを発表しました。この規格は、主に16Aを超える電流を扱う機器における電圧ディップ、短時間停電、および電圧変動に対する耐性を評価するための試験および測定技術を定めたものです。
邦訳版の特徴
これまでの規格が持つ限界を伴い、国際社会の要請に応じた新しい試験技術や基準を盛り込むために追補版Amd.2が発行されました。この邦訳版を通して、日本国内外での電磁両立性(EMC)の確保を目指す企業や個人のニーズに応えることを目指しています。
一般財団法人日本規格協会では、特にお客様から寄せられるニーズや社会の変化に対応し、さまざまな国際規格や海外規格を邦訳して提供しています。今回の規格は、IEC 61000-4-34:2005の追補であり、電子機器が突然の電圧変動を受けた場合の耐性を評価するための基準を設定しています。
取得のメリット
この新しい邦訳版の購入者には、国内外の市場での競争力を向上させるための貴重な情報が提供されます。特に、低電圧電源ネットワークに接続される機器を製造、販売、使用する企業にとって必見の内容です。試験および測定技術の詳細な理解を得ることで、企業は製品の信頼性を高めることができ、消費者に安心して利用される製品を提供することが可能になります。
この規格の内容は、英語版が税込価格2,090円で、邦訳版が税込価格5,115円で販売されています。これは、既存の試験方法を最新情報に基づいてアップデートしたものであり、特に従来の手法が機能しない新しい課題に対処するためのものとなっています。
購入方法と今後の動向
この新しい規格の実用化に向け、一般財団法人日本規格協会は、インターネットを通じて詳細情報を提供し、多くの人にアクセスできるよう努めています。最新情報や規格の詳細については、同協会のWebdeskから確認出来ます。
日本規格協会の役割
日本規格協会は、1945年の設立以来、日本における標準化および品質管理の向上を目的として、多くの活動を行っています。国際的な規格の開発や普及を通じて、国内の産業の発展に寄与することを使命としています。この新規格の発行もその一環であり、今後も企業が求める信頼性の高い基準を提供し続けることでしょう。
この新しい邦訳規格は、企業だけでなく、研究者や学校など幅広い分野での活用が期待されるものです。皆様の積極的なご利用をお待ちしております。