新刊『みんなの居場所』が深く描く子どもの孤独と居場所を求める物語

新刊『みんなの居場所』がもたらす新たな視点

新たに文研出版からリリースされた児童書『みんなの居場所』が、全国の書店で本日より発売されました。この作品は、現代の子どもたちのリアルな姿と抱える問題に焦点を当てています。著者は第31回福島正実記念ＳＦ童話大賞受賞の実績を持つ白矢三恵氏。多岐にわたる家庭環境の中で生きる3人の子どもたちの物語を通じて、読者にさまざまな家庭の事情と、それに寄り添うことの重要性を伝えます。

あらすじ

物語は、3人のクラスメートの視点から描かれています。玲央は仕事に追われる父と二人三脚で生活を支える子どもです。陸は、父と共に、外国から来た母と複雑な家庭環境の中で、孤独感に悩む毎日を送っています。そしてまひるは、介護が必要な祖母と共に暮らす母・妹とともに、育児や介護に忙殺されています。

この3人は、共に子ども食堂という居場所を見つけ、友人となり、支え合うことで解決の糸口を見つけるのです。食堂が提供する温かい環境が、彼らに安心できるスペースを与え、少しずつ悩みを打ち明けられるようになります。

編集者の思い

本作に関して編集者は、子どもたちが抱えるリアルな問題を描くことで、読者がそれに共感し理解する手助けとなればと語ります。子どもたちの視点から社会のさまざまな問題を丁寧に掘り下げ、誰にでも起こりうる悩みとして受け取ってもらうことで、さらに寄り添い合える世代に育ってほしいとの願いも込められています。

著者・イラストレーターについて

著者の白矢三恵氏は、神戸市出身の作家で、日本児童文学者協会のメンバーとしても知られています。『流れ星☆ぼくらの願いがかなうとき』をはじめ、数多の作品を通して、子どもたちの心に寄り添った作品を届けています。

また、本作の挿絵は、非常に多才な画家であるいつか氏が担当しています。イラストは、心のこもった温かさをもたらし、物語の世界に深みを加えています。彼女のこれまでのキャリアは、書籍の挿画から広告、キャラクターデザインまで広範囲にわたり、特に児童書において多くの作品のイラストを手掛けてきました。

商品情報

『みんなの居場所』は、ステップノベルシリーズの一環で、小学校高学年以上を対象としています。本書は四六判で、定価1650円（税抜1500円）で販売されており、ISBNは978-4-580-82699-1です。

オンラインでの情報は、新興出版社啓林館の公式サイトで確認できます。

この新刊が、子どもたちにとってより良い未来を切り開くきっかけになれば、と多くの人々が期待を寄せています。ぜひ、手に取ってお楽しみください。