2024年の2.5次元ミュージカルが過去最高を記録
一般社団法人日本2.5次元ミュージカル協会は、2024年の上演作品数と動員数を発表し、過去最高の記録を更新したことを明らかにしました。2024年に予定されている2.5次元ミュージカルの年間上演作品数は198作品、年間総動員数はなんと315万人に達しました。前年の2023年と比較すると、作品数は236から198に減少したものの、動員数は289万人から315万人へと増加し、前年比ほぼ109%という素晴らしい成長を見せています。市場規模は330億円と推計され、これも昨年から17%の増加を示しています。
海外公演の展開
特筆すべき点として、海外でも多くの公演が行われ、多くの国や都市で日本の2.5次元ミュージカルの魅力を発信しています。2025年には、世界32都市で6作品が上演されることが決まっており、この海を越えた展開は日本の演劇文化をさらに広めるものとなるでしょう。具体的には、“Pretty Guardian Sailor Moon” The Super Liveがロンドンや北米、さらにはアジア各地で実施され、『千と千尋の神隠し』や『刀剣乱舞』などの人気作品も公演ラインアップに名を連ねています。
2025年の海外公演予定
- - 2月4日~3月19日: ロンドン、「Pretty Guardian Sailor Moon」
- - 3月12日~4月26日: 北米ツアー、ニューヨーク他21都市
- - 5月9日~10日: クアラルンプール、「刀剣乱舞」
- - 7月14日~8月17日: 上海、「千と千尋の神隠し」
- - 8月16日~9月30日: 中国ツアー、「ハイキュー!!」
- - 9月6日~7日: 台北、「のだめカンタービレ」シンフォニックコンサート
- - 10月14日~2026年5月10日: ソウル、「Death Note」
- - 11月28日~12月21日: 中国ツアー、「Pretty Guardian Sailor Moon」
このように、日本の2.5次元ミュージカルは世界的に多くの支持を得ており、どんどん新しいファンを獲得しています。特に、海外からのインバウンド観光客向けに提供している英語チケット販売は、さらに多くの観客を呼び込む手助けとなっています。2024年には26作品が英語によるチケット販売の対象となり、海外からの観劇者数も増加する見込みです。
ファン拡大に向けた取り組み
日本2.5次元ミュージカル協会は、今年で設立10周年を迎え、その活動を新たに強化しています。今年は、新たに理事会に荒牧慶彦さんと米田理恵さんを迎え、2.5次元ミュージカルの発展に寄与するための新しい体制のもと、さらなる認知度向上と海外市場での展開に取り組んでいます。今後も「日本発、世界標準ミュージカル」を目指し、さまざまな施策を実施していく計画です。
日本の漫画やアニメ、ゲームを原作とした2.5次元ミュージカルは、今や日本の文化の一部として根付いています。その魅力は国内外で広がり続け、観客を魅了し続けることでしょう。日本の演劇文化が世界に認識される日がますます楽しみです。