国語辞典の達人、飯間浩明さんが語る言葉の魅力と向き合い方
日本語の奥深さを探求し続ける国語辞典編纂者、飯間浩明さんが、インタビュー企画「つらぬく人」に登場しました。彼は『三省堂国語辞典』の編集委員として、日本語の用例採集を日々行っており、その成果を多岐にわたる媒体で発信し続けています。
飯間さんは、現代日本語の研究に情熱を注いでいます。彼の活動のひとつに、毎年大みそかに放送される「NHK紅白歌合戦」の視聴中に気になった言葉をリアルタイムで収集する「言葉の用例採集」があります。この取り組みは、言葉に対する関心を高めるだけでなく、視聴者と一緒にその瞬間を楽しむ新しいスタイルの言葉の研究として注目されているのです。
飯間さんは、毎年この試みを通じて、一般の人々が普段耳にする言葉や新たに生まれる言葉の変遷を記録します。「言葉は変わる」という彼の信念のもと、若者言葉や流行語も含む多様な表現を受け入れていく姿勢が求められる一方で、「ら抜き言葉」や造語に対する批判も存在します。飯間さんは、このような多様性を重視し、私たちが言葉に対してどのように向き合っていくかを提起しています。
「言葉は生きものです」と飯間さんは言います。言葉は時代の変化や文化の影響を受けて進化するものです。彼は、辞書に載せる言葉を選ぶことがどれほど重要かを強調し、言葉の正誤だけに目を向けるのではなく、言葉が持つ意味やニュアンスの変化を捉えることが大切だと述べます。これは、私たちが言葉を使う際に自分自身の思いや感情を表現する手助けにもなります。
飯間さん自身のプロフィールを見ても、彼の豊かな経験が伺えます。1967年に香川県で生まれた飯間さんは、早稲田大学で学び、その後大学院でも学びました。2005年からは『三省堂国語辞典』の編集に関わり、以来、日本語研究に情熱を注いでいます。更に、彼は『朝日新聞』での連載や、著書も数多く持つなど、幅広いジャンルでその活動を広げています。
また、他のメディアや書籍を通じて、確かな専門知識を基に言語に対する理解を深める努力をしています。彼が著した『日本語はこわくない』や『ことばハンター』などは、一般の読者に向けた言語の楽しさや魅力を伝える作品となっています。
インタビューを通じて、飯間さんは言葉への情熱と、それを通じた人々とのコミュニケーションの大切さを語ってくれました。私たちも日々の中で様々な言葉に触れている中で、その意味や背景を考えながら新たな発見を得ることができるのではないでしょうか。彼の言葉に触れて、私たちの言語に対する理解を深め、言葉の力を再認識する機会を持ちたいものです。
飯間浩明さんの活動は、私たちにとって単なる言語の知識を超え、文化や時代を反映した生きた言葉としての豊かさを改めて考えさせてくれるものです。彼の業績と考え方を通じて、言葉の持つ力とそれに対する向き合い方を深く考えることができると思います。