2026年本屋大賞ノミネート作品紹介
2026年本屋大賞において、注目の2作品がノミネートされました。瀬尾まいこの『ありか』と、夏川草介の『エピクロスの処方箋』が選ばれ、4月9日に発表される大賞への期待が高まっています。今回はこの2作品の魅力に迫ります。
瀬尾まいこ『ありか』
『ありか』は、シングルマザーとして娘のひかりを育てながら、自分との葛藤を抱える美空の物語です。彼女の日常には、彼女の母との関係や、離婚後も助けを求めてくる義弟の颯斗との交流が描かれており、胸を打つ感情が込められています。
内容概要
本作の中で、美空は「親になったとたん、さっぱりわからなくなった。この日々のどこに恩を感じさせるべきところがあるのだろう」という心の叫びを通じて、自身の苦悩を糸口にしています。様々な感情が交錯する中で、それぞれのキャラクターは悩みながらも前進していきます。
目次は春から冬までの六部構成となっており、季節の移り変わりとともに作品のテーマが進化していく様子が見て取れます。
瀬尾まいこのコメント
著者の瀬尾まいこさんは、「『ありか』は自分のすべてを込めた愛しい作品」と述べています。読者との繋がりを大切に思う彼女は、「この物語が少しでも心を解くことができれば幸い」とも語っています。
書籍情報
書名:ありか
発行/発売元:水鈴社
発売日:2025年4月18日
定価:1,980円(税別)
ISBN:978-4-910576-03-9
ページ数:368ページ
書籍詳細ページ
夏川草介『エピクロスの処方箋』
次に紹介するのは、夏川草介による『エピクロスの処方箋』です。この作品では、地域病院で働く内科医の哲郎が織りなす人間ドラマが展開されます。彼の前に立ちはだかるのは、大学病院の権力者の父親という難しい状況です。
内容概要
哲郎は「医療では人は救えない」と考えながら、難手術に挑みます。「人間にとって幸福とは何か」という問いが作品全体を通じて探求されています。この哲学的な要素が、エンターテインメントとしての側面と融合し、読み手を惹きつけます。
目次は四章からなり、それぞれのストーリーを通じて生命や幸福についての考察が深まっていきます。
夏川草介のコメント
夏川草介さんは、受賞作品を推薦してくださる全国の書店員へ感謝の意を示し、人々の幸福に関する問いに向き合う姿勢を明確にしています。彼の経験をもとに綴られるこの物語は、読む人答える思考を深める力があります。
書籍情報
書名:エピクロスの処方箋
発行/発売元:水鈴社
発売日:2025年9月29日
定価:1,980円(税別)
ISBN:978-4-910576-05-3
ページ数:360ページ
書籍詳細ページ
まとめ
2026年本屋大賞にノミネートされたこれらの作品は、それぞれ異なった視点から人間関係や幸福についての深いメッセージを提供してくれます。4月9日の大賞発表が楽しみです。読者の皆さんには、この機会にぜひ両作品に目を通していただきたいです。