電通が新たに「dentsu anime solutions」を設立しアニメの海外展開を強化

新ブランド「dentsu anime solutions」の立ち上げ

株式会社電通とその関連組織である株式会社電通アニメソリューションズは、新たに「dentsu anime solutions (das)」というブランドを立ち上げました。この新ブランドは、日本のアニメコンテンツを中心に、海外展開を支援することを目的としています。主に北米、中国、東南アジアをターゲットとし、アニメに関連したグローバルなマーケティングソリューションを展開する計画です。これにより、日本のアニメ産業や日系企業のグローバルな展開を促進し、現地のクライアントの事業を支援していく方針です。

アニメ周辺ビジネスの成長

日本のアニメ市場は近年、音楽、ゲーム、グッズ、イベントなどの関連ビジネスと共に急速な発展を遂げています。特に動画配信サービスの普及により、海外市場での影響も大小様々。2023年には国内外を合わせた市場規模が3兆円を超え、過去最高額となる見込みです。日本政府もこの流れを受け、「新たなクールジャパン戦略」を掲げており、特にアニメをはじめとするコンテンツの海外展開を成長戦略の中核として位置付けています。

電通の戦略と実績

電通は、これまでにもエンターテインメントビジネス・センターを中心に、アニメ関連作品のプロデュースや、マーケティングソリューションの提供に取り組んできました。2022年には、アニメとマンガコンテンツの拡大を考慮し「Manga Anime Growth Partners」という社内横断組織を設立し、2023年には正式に電通アニメソリューションズを設立。これにより、アニメ関連のライセンス業務や国内外でのマーケティング・プロモーション活動を強化する体制が整いました。

「dentsu anime solutions」の強み

「dentsu anime solutions」は、アニメに特化した専門的人財と、それまでに蓄積された知見とネットワークを生かして展開されます。電通グループは、海外のクライアントとの強固な信頼関係を持ちつつ、没入型ソーシャルプラットフォームのRoblox社など、多数の強力な事業パートナーと連携しています。これらのリソースを活用し、アニメコンテンツを核に、複数の市場で統合的なマーケティングソリューションを提供する方針です。

各地域に最適化したソリューション

具体的な施策としては、日本アニメの海外ディストリビューションや商品展開、さらにはクライアントが海外事業でアニメコンテンツを活用したプロモーションを行う際に、地域ごとに最適化したサポートを行うことを目指します。また、今後の成長に向けて、電通の他の拠点や事業と協力することで、「スポーツ＆エンターテインメント」領域のさらなる強化を図ります。

まとめ

電通と電通アニメソリューションズが推進する「dentsu anime solutions」は、日本のアニメコンテンツの国際的な普及を目指し、多くの新たな可能性を秘めています。日本アニメが持つ魅力を結集し、グローバル市場での競争力を高めることが期待されます。この取り組みにより、アニメ業界全体の発展が促進され、同時にクライアントの事業成長も後押しされることでしょう。