ヤマハとピティナの共同研究
2025-12-18 13:42:04

ヤマハとピティナが新たなピアノ演奏計測の共同研究をスタート

ヤマハとピティナが新たな音楽教育を目指した共同研究開始



音楽教育に関心がある方にとって、ヤマハ株式会社と一般社団法人全日本ピアノ指導者協会(通称:ピティナ)が7月から行う共同研究は注目です。両者はピアノ演奏の計測を多角的に行う新しいシステムを利用して、演奏技術向上や教育の新たな可能性を探求していくことを発表しました。

研究の背景と目的



最近のピアノ教育では、生徒がどのように演奏を完成させていくのか、またそのプロセスを視覚化したいという声が増えています。特に科学的な考察が重視され、効果的な練習方法やレッスンを行うために客観的データを基にしたアプローチが求められています。このため、演奏に関するデータを高精度で収集し、さまざまな視点から分析し、公開する環境が必要とされています。しかし、個々の教育機関では十分なデータを収集することが難しいという現状があります。

そこで、ヤマハとピティナは一緒に研究を行うことを通じて、演奏技術の理解を深めるための効果的な方法を模索します。この共同研究は、生徒、指導者、そして研究者の間でより良い教育を実現するためのものです。

共同研究の内容



研究は主に以下のような内容で進められます。ピティナは、ピアノ教育に関する専門的な知見や演奏データを提供し、蓄積された多くのデータを基に、より効果的なピアノ教育方法を探ります。一方、ヤマハは自社の自動演奏機能付きピアノ「Disklavier™(ディスクラビア)」を用いた高精度なデータ計測技術を提供します。これには、鍵盤の動き、ハンマーの軌跡、ペダリング、演奏タイミングといった、多様なデータが含まれます。

データは、マルチアングルカメラによる演奏映像とマイクによる音声も統合し、詳細な計測が行われます。こうしたデータに基づき、演奏者の行動や音楽の学習過程を可視化し、教員や研究者に新たな学びを提供することが目指されます。

研究の進め方と期待される成果



この研究は、データの収集から分析、そしてその結果の公開までを含む一連のサイクルを基に進められます。ピアノ指導者や演奏者がより効果的な指導方法や演奏技術を発見する手助けとなることが期待されています。

また、研究の結果は、演奏科学の研究コミュニティにフィードバックされ、議論を重ねながらさらなる分析が進められる見通しです。これにより、ピアノ教育の質を向上させるとともに、演奏技術の深化に繋がる可能性も秘めています。

ピティナとヤマハの役割



ピティナは、ピアノ教育の推進において国際的に重要な役割を果たしており、演奏データを通じて豊かなピアノ教育の実現を目指しています。ヤマハは、音楽文化の振興と利便性の高い計測技術を提供し、ピアノを通じて音楽の楽しみを広げる取り組みを行っています。

今後も両者の関係が成果を生み出し、音楽教育界に新たな風を吹き込むことを期待しています。共同研究の様子や進捗については、今後の発表に注目です。


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